“モンスター”の勝利が世界に衝撃を広げている。
12月26日、ボクシングWBC＆WBO世界スーパーバンタム級王者の井上尚弥（大橋）は、東京・有明アリーナにてWBA&IBF同級王者マーロン・タパレス（フィリピン）との4団体王座統一戦を行ない、10回1分2秒でKO勝利。今年7月のテレンス・クロフォード（米国）に続き、史上2人目となる2階級4団体統一を果たした。
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世界中が注目するこのビッグマッチでも、立ち上がりから主導権を握っていた井上。第4ラウンドには、左フックのクリーンヒットを皮切りに、ロープ際での連打でダウンを奪う。その後、なかなか決定打を奪えずに試合終盤へと突入したが、第10ラウンドでは、右ストレートを炸裂させ、ついにタパレスからKO勝利をもぎ取った。
バンタム級に続く“完全制覇”を成し遂げた日本人ファイターの戦いぶりを受け、英スポーツ専門ラジオ局『talkSPORT』のマイケル・ベンソン記者は、自身のX（旧ツイッター）を更新。「イノウエが無慈悲なパフォーマンスで、昨年に続く2階級での4団体統一を果たした」と反応し、「特別な功績だ」と感嘆の声をもらしている。
また、米スポーツ専門局『ESPN』などで活躍したボクシングライターのダン・ラファエル氏は、第10ラウンドのKOシーンに触れ、「イノウエの右が被弾し、タパレスは10カウント以内に立ち上がれない！」とレポート。「偉大なファイターだ！」と続け、「世界戦では現在、21勝無敗19KOという戦績になっている」と伝えた。
ボクシング史を塗り替え続ける井上だが、はたして彼はどこまで強くなっていくのか。今後もその一挙手一投足から目が離せない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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