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もくじ

さすがコーンズ 思わず唸る
講師は現役トップドライバー
新たな発見 何より「贅沢」
何周走っても飽きることなし
発表されるやすぐ枠が埋まる

さすがコーンズ 思わず唸る

AUTOCAR JAPAN sponsored by CORNES MOTORS
text:島下泰久

スーパースポーツカーやラグジュアリーカーの販売のスペシャリストとして知られる「コーンズ」が最近力を入れているのは、クルマを走らせて楽しむイベントの開催だ。

せっかくの至宝のようなクルマ達、ガレージに収めておくだけではもったいない。クルマの楽しさを思い切り満喫してほしい。そんな願いから、言わばクルマを楽しむことのスペシャリストとしてのコーンズを強く打ち出しているのだ。

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中でも特にスポーツドライビングに関心のあるオーナーに向けて展開されているのが「CORNES Driving Academy」である。

安全な環境でスキルアップを実現するだけでなく、公道では発揮させるのが難しい愛車のパフォーマンスを思い切り引き出せるプログラムとして高い人気を誇っている。

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今回、私が参加したのは「CORNES Driving Academy」の最高峰クラスである「ATHLETE」。舞台は鈴鹿である。

これまでは富士スピードウェイで開催されてきたが、西日本のオーナーたちからのアツい願いに応えるかたちで今回、初めてこの地での開催が実現した。

さすがコーンズ。思わず、そう唸ったのがその内容である。

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この日のプログラムは、まず午前中に安全にスキルアップを図れるミニサーキットである鈴鹿ツインサーキットにてレッスン、フリー走行を行ない、その後で鈴鹿サーキットへ移動。

豪華なランチを経たあとに、鈴鹿サーキットの本コースを、プロドライバーの先導で走行するというものだった。

F1でも名高い鈴鹿の本コースを走行できる機会は、実はなかなか無い。西日本での満を持しての開催に、コーンズはこんな嬉しい舞台を用意してくれたのである。

講師は現役トップドライバー

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集合場所となった鈴鹿ツインサーキットは早朝から熱気が漲っていた。ピットにはたくさんのフェラーリランボルギーニ、そしてポルシェ。参加される皆さんも、さすがにちょっと浮足立っているように見える。

この日、私がステアリングを握ったのはフェラーリSF90アセットフィオラノ。V型8気筒4.0Lターボエンジンとフロント×2、リア×1の計3モーターを組み合わせたプラグインハイブリッドで、最高出力は1000psを誇る次世代マシンである。

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今まで公道では試乗したことがあったが、クローズドコースでは未経験。垂涎のパワー、そしてフロント左右の電気モーターによるトルクベクタリングを、ゼヒ試してみたかったのだ。

織戸学、小川諒、篠原拓郎という現役でスーパーGTなどのトップカテゴリーを戦うドライバーが講師として、まずは走行に関するレクチャーを受ける。

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その後、いよいよ走行スタート。まずは講師の乗るクルマに参加車両が数台連なって走る、いわゆるカルガモ走行で正しい走行ラインを覚えていく。

嬉しいのはコース上にそれぞれ異なる色のパイロンが並べられて、ブレーキ開始のポイント、ブレーキから足を離し始めるポイント、そしてクリッピングポイントの3か所が示されていること。

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ラインをなぞるだけでなく、走りのリズムもより早く習得できるようになる、さすがの工夫である。

先頭を走る講師は、後続車両の走りを見てペースを調整しながら走行を続け、途中には的確なアドバイスも。自分も含めて皆それぞれに、コースとクルマへの習熟度を高めていったはずだ。

新たな発見 何より「贅沢」

午前中の鈴鹿ツインサーキットでのプログラムの最後にはフリー走行が行なわれた。先導車無し、自分のペースで走行して、ここまで吸収してきたものをチェックする。

いよいよSF90で全開! エンジンだけでも780psあるところ、電気モーターが瞬時に発生するパワーとトルクで加勢する加速は超強烈で、1000psの威力をまざまざと体感できたし、まるでライトウエイトスポーツカーかと思わせる軽快きわまりないフットワークも存分に堪能できた。

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おまけに、恥ずかしながらのトップタイムも記録。さあ、午後はいよいよ鈴鹿サーキットフルコースである。

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走行したグループごとに隊列を組んで鈴鹿ツインサーキットを離れ、午後の走行に備えて全車、ガソリンスタンドへ。その後にいよいよ鈴鹿サーキットへ入場していく。

まずはランチの時間である。サーキットのホスピタリティラウンジに用意された会場で季節のメニューが用意されたブッフェを楽しみ、しばし歓談。この日は気温が低かったので、しっかり暖まってから午後のプログラムに臨む。

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走行に先立って、コースの徹底解説が行なわれた。各自この時はヘルメットは無し、同伴者の方も一緒にクルマに乗り込み講師の後をついていくと、第2コーナーで停止。何とクルマの外に出て、コース上で講師が攻略法を教えてくれる。

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走行していると気づきにくい勾配、傾斜、縁石の高さや滑りやすさなどを実際に確認しながらの説明は、新たな発見があるだけでなく、何より贅沢。

S字、デグナー、ヘアピンスプーン…………と、1周したのちピットに戻ったら、いよいよ休憩、そして走行準備に入る。

何周走っても飽きることなし

レーシングコースでの先導走行は、参加者が3つのグループに分かれ、講師の乗るクルマを追走するかたちで行なわれる。

西ストレートに差し掛かったら、講師のすぐ背後を走る車両が左にずれて他の車輌に追い越させて、隊列の一番後ろにつくというのを毎週繰り返して、誰もが講師の真後ろについてライン取りやブレーキングポイントなどを習得できるように考えられているのだ。

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SF90アセットフィオラノで走る鈴鹿サーキット本コースは、素晴らしい快感だった。右に左に連続するコーナーをリズミカルにクリアし、深々とアクセルペダルを踏み込みエンジンを唄わせると、その刺激はまさに非日常。特にメインストレートでは200km/h超まで引っ張ることができるのだから堪らない。

爽快なだけではない。この屈指の難コース、何周走っても学びがあり、なので何周走っても飽きることがない。

実は講師の篠原拓郎選手は何度も無線で「もし疲れたと思ったら、無理せずにピットに入ってくださいね」と声をかけていてくれたのだが、何と私のグループは全車、最初から最後まで40分以上、ぶっ通しで走行を続けたのだ!

皆さん体力あるなあ……と思ったが、鈴鹿サーキットの本コースをこんな風に走れる機会はそうそう無いものだし、おそらくドーパミンも沢山出ていたのだろう。

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更に言えば、普段のコーンズの車両メインテナンスがしっかりしていること、何かあったとしてもフォローしてくれる態勢が出来ているからこそ、安心してアクセルを踏み続けられたのは間違いない。

この後の閉会式。ひとりひとりに修了証が手渡されて、1日のプログラムは終了となった。

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発表されるやすぐ枠が埋まる

1日かけて楽しんだ「CORNES Driving Academy ATHLETE」、改めて感心させられたのが、しっかりスキルアップできるプログラムの中身である。

ミニサーキットを走った後に、鈴鹿サーキット本コースという流れは、安全だというのはもちろん、おっかなびっくりどこを走っていいかわからないでいるうちに終わってしまうようなことにならず、参加者にとってはせっかくの機会を存分に愉しむことに繋がっていたはずだ。

個人的には念願だったフェラーリSF90の全開時の走りっぷりを知ることができたのが何よりの収穫だった。その実力を深いところまで知り、公道で味見しただけでは気づけなかった魅力に触れて、SF90というクルマに思い切り惚れてしまった。きっと参加された皆さんも、同じように自分の愛車の本当の魅力を発見し、ますます愛着が増したに違いない。

あるいは、きっと他にも多くの方が、同じように感じているのではないだろうか。愛車の本当の実力を知り、ますます愛着が増してしまう……冒頭に記した「クルマを楽しむことのスペシャリストとしてのコーンズ」の狙いは、きっとこういうことだったのだろう。

いやはや素晴らしい1日だった。

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コーンズ主催のこうしたイベント、どれも人気が高く発表されるやすぐに枠が埋まってしまうことが多いという。

ホームページなどを常にチェックしておくこと、オススメする次第である。

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