山梨県の長崎幸太郎知事は、ベトナム社会主義共和国のファム・ミン・チン首相と令和5年12月17日(日)、ホテルニューオータニ東京(東京都千代田区紀尾井町4-1)で会談しました。
長崎知事は、県が今年9月にベトナムのクアンビン省と姉妹友好県省を締結したことをチン首相に報告。あわせて、県が取り組む環境分野の「水素製造システム」、産業分野の「ベトナムの人材の受入環境づくり」、農業分野の「県産ブドウのベトナム輸出」の主要3テーマについて説明し、今後ベトナムの幅広い地域との交流を進めたい意向をチン首相に伝え理解を得ました。
チン首相は16~18日に東京で開かれた「日本ASEAN友好協力50周年特別首脳会議」などに出席し、来日中に長崎知事と会談を行いました。
県は今年に入り、5月の知事訪越、11月のトゥオン国家主席との面談などベトナムとの友好活動を拡大、活性化しています。地域や民間レベルにとどまらず、ベトナムの首脳ら国レベルでの交流の働きかけも強めており、チン首相との会談もその一環です。
○会談参加者 後段のリストのとおり
○会談テーマ
1.甲府市・米倉山で進めるグリーン水素製造システム(P2Gシステム)
2.外国人対象の相談・サポート活動などベトナムの人材の受入環境づくり
○チン首相コメント
1.COP(国連気候変動枠組条約締約国会議)28でも議論されているとおり、温暖化対策は避けては通れない。グリーン水素製造技術は大変興味がある。クアンビン省との協議を進めているとのことだが、今後の進展に期待したい。国としても技術者の交流を進めていきたい。ハノイ市およびダナン市の工科大学の学生の長期研修を提案したい。
2.ベトナム人が地域のコミュニティに馴染むよう施策を展開していることに感謝。暖かく迎え入れていただきたい。
3.日本からのブドウ輸入とベトナムのザボンの輸出について政府間で協議を進めており、それを加速させたい。実現は近いと思っている。
本年は日越外交関係樹立50周年を迎えたが、今後交流は地方間交流が重要になると考えている。クアンビン省との姉妹締結に感謝。クアンビン省との交流の拡大・深化に期待したい。
〇長崎知事のコメント
日越外交関係樹立50周年という節目の年に、ファム・ミン・チン首相閣下をはじめ、ベトナム政府の皆様と直接面談できることを誠に嬉しく思う。
本県では、本年9月にベトナムのクアンビン省と姉妹友好県省を締結し、現在は、将来を見据え、「再生可能エネルギー」と「人材」の観点から、ウィンウィンの関係を構築すべく歩みを進めているが、本日の面談を踏まえ、ベトナム全土、幅広い地域との交流にも力を入れていく。
<※> 会談参加者 7名
【ベトナム政府】
・ファム・ミン・チン(PHAM MINH CHINH)政府首相
・ダオ・ゴック・ズン(DAO NGOC DUNG)労働大臣
・グエン・チー・ズン(NGUYEN CHI DUNG)計画投資大臣
・ファム・クアン・ヒエウ(PHAM QUANG HIEU)駐日ベトナム大使
・ドー・フン・ビエット(DO HUNG VIET)外務副大臣
・グエン・スアン・タイン(NGUYEN XUAN THANH)政府官房副長官
・チャン・クオック・バン(TRAN QUOC VAN)
【山梨県】 7名
・長崎 幸太郎 知事
・村松 稔 公営企業管理者
・中澤 一郎 知事政策局理事
・古澤 善彦 男女共同参画・共生社会推進統括官
・大久保 雅直 農政部長
・羽田 勝也 国際戦略グループ国際戦略監
・ファン チ 国際交流員
<※>参考資料
山梨インデプス https://yamanashi.media/?p=2230
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