ドラマ「コーヒープリンス1号店」「白い巨塔」などで人気を得た韓国俳優イ・ソンギュンさんの突然の死去が報じられ、15年ほど前に韓国ドラマを夢中になって見ていた日本の中高年女性に、衝撃が走っている。

 イ・ソンギュンさんは12月27日ソウル市鍾路区の臥竜公園近くに停車した車中で、意識不明の状態で発見され、その後に死亡が確認された。助手席には着火炭が置かれ、また同日午前にはイ・ソンギュンさんの妻で女優のチョン・ヘジンが「夫が遺書のようなメモを残して家を出た」と緊急通報していた。警察は自殺を図ったとみて、調べているという。韓国芸能事情を知るライターが語る。

「イ・ソンギュンさんは10月に大麻使用や向精神性医薬品管理法違反などの疑いで立件されたことが、大きく報じられました。毛髪精密鑑定で陰性と出ましたが、薬物を渡したという性サービス店の女性の証言やメッセージのやりとり、この女性に脅迫されて4000万円以上の大金を渡していたことなどから、疑惑をなかなか払拭できず、苦しんでいました。振り返れば、これまで薬物問題で有罪判決を受けた芸能人は少なくありませんが、イ・ソンギュンさんは特に意外な印象が強く、韓国芸能界を大きく揺るがしました」

 薬物疑惑の衝撃と同時に、性サービス店に出入りし、女性と親密な関係だったことにも、ファンは驚いた。プライベートでは約6年半の交際を経て、演技派女優のチョン・ヘジンと結婚。2児をもうけ、良き家庭人として知られていたからだ。

癒やしのボイスで知られるイ・ソンギュンさんは俳優としてだけでなく、私人としても糟糠の妻を誠実に愛する夫として、とても好感度が高かった。チョン・ヘジンも、夫を信じ切っていたのでしょう。夫の疑惑が持ち上がった時、卒倒せんばかりにショックを受けていたそうです」(前出・韓国芸能事情を知るライター)

 一方で、こんな声もある。

「彼が来日した時に取材しましたが、ほとんど笑顔を見せず終始不機嫌そうで、ちょっと驚きましたね。見知らぬ人には簡単には心を開かない人なのかな、と思いました。そのぶん、ストレスがたまりやすかったのかもしれません」(芸能記者)

 イメージの良さ、そして疑惑によるイメージの急降下が彼を苦しめたのか…。

アサ芸プラス