更なる支援も強調。

4か月前から攻撃が活発に!

イギリスのグラント・シャップス国防相は2023年12月26日ウクライナとの戦闘でロシア黒海艦隊の消耗率が20%に達していると強調しました。

この発言は、2023年12月26日未明に、ロシア占領下にあるクリミアのフェオドシヤ湾で、ロシア海軍のロプーチャ級揚陸艦「ノヴォチェルカスク」が攻撃を受けたという報道の後に、同国防相の公式X(旧:Twitter)に投稿されました。同艦は、イギリスフランスから供与を受けた空中発射型のスタンドオフ巡航ミサイルストーム・シャドウ/SCALP-EG」による攻撃で、大きな炎をあげたと報じられています。

ウクライナは過去4か月間、黒海艦隊への攻撃を強めており、その攻撃は航行中、停泊中だけではなく、造船所で建造中の艦艇も含まれています。

損傷を受けたとされる艦艇も、今回の「ノヴォチェルカスク」と同じくロプーチャ級揚陸艦である「ミンスク」のほか、キロ級潜水艦ロストフ・ナ・ドヌー」、アドミラル・グリゴロヴィチ級フリゲートアドミラルマカロフ」、情報収集艦の「イワン・クルス」、建造中だったカラクルトコルベット「アスコルド」など多種多用となっています。

このような状況を受け、シャップス国防相は「ウクライナ戦争が膠着状態にあると信じている人々が間違っていることを証明している。彼らは過去4か月間にロシアの黒海艦隊の20%が破壊されたことに気づいていない」と公式Xで発言しています。

さらに、今後はイギリスノルウェーが主導する新しいウクライナ海軍支援も始まっているということで「ウクライナが海上で確実に勝利できるよう支援している」と述べました。

2022年4月に撃沈された、ロシア黒海艦隊の旗艦であったミサイル巡洋艦「モスクワ」(画像:ロシア国防省)。