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家計簿メモ。実際にどれくらい使っているかを把握することが大事

2023年の漢字『税』が物語るように、今年は生活に直結する値上げラッシュと税の話題で締めくくられた。

今年の10月には4500品目以上の食品や飲料で過去最高の値上げ、年末年始はさらに食材の価格が高騰と、多くの家計にとって苦しい状況となっている。

そこで、年末年始の節約で実際に「やってよかったこと」を、節約アドバイザー・ののこさんに教えてもらった。

【1】光熱費の節約はチリツモが基本

「冬は特に暖房やお風呂などで、ガスや電気などの光熱費がかさみますよね。少しでも削減できるところをチェックして、毎日続けてみましょう。

お風呂は、できるだけ家族が入る間隔を短くして、追い炊きを減らすこと。お湯の温度が下がると自動的に追い焚きをして、温度を一定に保つ“自動運転”がありますが、1時間以上湯舟に入る人がいない場合には、自動運転機能をオフにしておく方が光熱費は抑えられます。

エアコンの暖房は20度設定することで、節電になるといわれています。

また、湿度を保つことで体感温度も違ってきます。湿度は40~60%に保つと良いそうですが、これは風邪予防のみでなく、エアコンの節電にもつながっています。

寒く感じたら、上着を1枚羽織ったり、温かいものを飲むなど、ちょっとしたことでも積み重ねが節電につながるので、家族みんなで日頃から心がけましょう」

【2】大掃除グッズはプチプラをあれこれ買わず、最小限に

「年末の大掃除は、プチプラのお掃除グッズに頼りがち。でも、用途にあわせてあれもこれもと種類を揃えるのはやめましょう。

例えば、重曹がひとつあれば、キッチン、お風呂、トイレなどの掃除に活用できます。

プチプラだと、ついいろんなアイテムを購入してしまいますが、できるだけ少ないアイテム数で必要なものだけを購入しましょう」

【3】ボーナスは特別費の予算として振り分けておく

「我が家では、毎月の固定費以外の大きな支出(税金や保険料など)を、特別費としてボーナスから確保しています。

また、貯蓄はガマンしすぎるとうまくいかないので、家族旅行の予算もボーナスから確保。

特別費は項目ごとに、銀行の目的別口座に振り分けて管理しています。

私は住信SBIネット銀行を使っていますが、代表口座とは別に最大10個まで口座をもつことができ、特別費に関しても項目別に管理しやすいので、活用しています」

【4】食費は週に9,000円。作り置きと下味冷凍で外食を減らす

「数年前からずっと、週に1度の作り置きをしています。面倒ですが、食材が高くなった今こそ、作り置きと下味冷凍(下味をつけてから小分けにして冷凍)は節約のうえで欠かせません。

私はいつも、お肉はスーパーでお得な大量パックを購入し、下味冷凍しています。

下味冷凍をすることで、お肉が柔らかくなり味も染みるので、楽に使い切ることができます。

作り置きのおかずも、余裕があるときに多めに作って“冷凍貯金”しておくと、献立をもう一品……というときに助かります。

年末は特に野菜の価格が高騰しますが、お雑煮おせちに使う食材は買わないわけにもいきません。早めに買って“冷凍貯金”をしておくのがおすすめです。

白菜やキャベツといったお鍋に使う野菜は丸ごと1個購入したほうがお買い得。こちらも使い切れない分は冷凍しておくことで、ロスも防げますし、値上がりしたときのストックにもなります。

また、年末年始は何かと忙しくて、つい外食しがち。でも、家に作り置きや下味冷凍があれば、外食を減らすことができます。

私は作り置きと下味冷凍のおかげで、1年で5万円以上節約できました!」

【5】新年からの「小銭貯金」で20万円達成!

「オリジナルシートに貯めた分だけ色をつけていくのが『小銭貯金』。パズルのように楽しみながら、チリツモで20万円貯まりました。

まずマス目に1~365までの数字を入れた表を作ります。例えば70円貯金するとしたら、30と40の数字を塗りつぶし、70になるように数字を塗っていきます。貯金する金額に合わせて色が塗られていないマス目を埋めていきます。面白いので、ぜひ試してみてください!

入金は当初、ゆうちょ銀行に小銭貯金用の口座を作っていたのですが、ATMだと手数料がかかるようになったので(窓口なら50枚まで無料)三井住友銀行に変えました。

小銭を貯めてから窓口に行こうとすると、つい使ってしまったり、貯金するのがおっくうに感じてしまったりするので、買い物などの通り道にある金融機関に小銭貯金用口座をつくると良いでしょう」

年末年始はちょっと贅沢気分を味わうのも良いけれど、節約ワザは知っておいて損はなし。 賢い選択で支出を抑えれば、後悔やストレスのない年末年始を過ごせることだろう。