老若男女、さまざまな人が利用する旅客機。世界では稀に機内であまりに常識から外れた行動を取り、強制降機・逮捕に至るケースが存在します。2023年はどのような事件があったのでしょうか。

機内で「愛を確かめる」→母逆ギレも

老若男女、さまざまな人が利用する旅客機。世界では稀に機内であまりに常識から外れた行動を取り、強制降機・逮捕に至るケースが存在します。2023年はどのような事件があったのでしょうか。

2023年9月、イギリスLCC格安航空会社イージージェットの機内で、1組の初対面の男女が化粧室内に2人で入り、愛を確かめるという驚愕の行動に出たと報じられました。不審に思った同便の客室乗務員が化粧室のドアをあけ、その様があらわになってしまい、さらにSNSでこの模様が拡散されています。

SNSで投稿された動画では、客室乗務員が化粧室のドアを開け、男女が“コト”に及んでいることを機内の多くの人が理解したあと、客室は悲鳴や笑い声、拍手の声が鳴り響く混沌とした状態になっている様子が確認できます。2名の乗客は逮捕されたと報じられていますが、男性の母親は海外メディアの取材に対し、「彼らが他の乗客に迷惑をかけたとは思わない。客室乗務員はドアを開けるべきではなかった」などと意外なコメントを発出しています。

イージージェットでは10月にも、度重なるトラブルで数時間ものあいだ出発が遅延していた便で、乗客が化粧室の床で排せつするという事態が発生。これが理由で、同便は欠航となりました。

豪・米にも出現「激ヤバ乗客」

オーストラリアのキャンベラ空港では2023年11月、ひとりの女性が駐機場に侵入し、飛行機の出発を妨げたとして逮捕されました。この女性は同便に搭乗予定でしたが乗り遅れてしまい、特別に乗せてもらえるよう“奇行”に至ったと見られます。

SNSや現地メディアでは、女性が飛行機のコクピットの真下まで近づき、飛行機に乗せるようパイロットに呼びかける様子が動画で公開されており、世界中にこの異様な様子が拡散されました。なお、この事件の発生により、当該便は出発が10分遅れたとのことです。

同じく11月にはアメリカのLCCフロンティア航空便で2度、ある“事件”が発生しました。

NBC5などが報じたのは、ヒューストン発デンバー行きの便で、女性客が「私は誘拐された」と叫び、客室乗務員と見られる人の静止を絶叫しながら振り払い、座席の背もたれを次々と跨ぎながら機内を移動。さらに、もう一人の女性客が他の乗客に向かい、「彼女は悪魔に取り憑かれている」と主張しはじめたとのことです。機内を撮影した動画では、その後彼女が賛美歌を機内で歌い出す様子が記録され、女性客は逮捕となっています。

また同月、オーランド発フィラルフィア行きの便では、ひとりの乗客が客室内でズボンをおろし放尿を試みたと報じられました。この乗客は、フロンティア航空のスタッフから「化粧室を使用できない」ことが伝えられたところ激高。その後「みなさんごめんなさいね」といった直後、通路でスボンを下ろしてその場にしゃがみこみました。

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ちなみに、日本国内ではこのような過激な乗客による運航の妨害行為はほとんど確認されていません。なお、国内においても旅客機内で乗員の指示に従わない・機内の秩序を乱す行為などは、航空法に抵触し、機長指示により強制降機、そして逮捕につながります。

イージージェットの機体(乗りものニュース編集部撮影)。