「戦車みたい」なんて感想も。

あえて識別できるように塗装

航空自衛隊の小松基地(石川県小松市)は2023年12月22日、所在する飛行教導群が運用するF-15DJ(095号機)の新迷彩を公式X(旧Twitter)において公開しました。

説明によると、これまでの機体とは異なる配色の塗装だとのこと。茶色、薄茶色、深緑色の3色を用い、整備員が約1週間かけて作業し、11月27日に初フライトを実施済みだといいます。

飛行教導群は通称「アグレッサー」と呼ばれ、実戦部隊が配備されている全国各地の航空自衛隊の基地を巡回し、戦術技量の向上を図るエリート飛行隊です。

ときには敵機になりきるため、遠方からでもアグレッサーだと一目で識別できるよう、あえて独特のカラーリングを施したF-15を用いているのが特徴です。

目立つよう、緑だけでなく、黒や茶、青などを用いて雲状や幾何学的な模様を描いており、過去には深緑であったり、緑と白を組み合わせたりしたカラーリングをまとった機体もありました。

今回の新塗装のF-15公開に対して、SNS上では「チハ(編集部注:旧軍の九七式中戦車)みたいな塗装」「なんだか、スズメバチを 想像させる迷彩塗装です。」「イランF-14みたい」などといったコメントが寄せられていました。

3色の迷彩塗装が施された飛行教導群のF-15戦闘機(画像:航空自衛隊小松基地)。