俳優、声優、YouTuberとして幅広いフィールドで活躍中の染谷俊之の魅力に迫るWEBザテレビジョンの連載「月刊染谷WEBマガジン」。毎月、深掘りインタビューを敢行し、仕事の近況からプライベートまで、事務所NGギリギリの質問をぶつけて“染様(染谷俊之の愛称)”を丸裸にします。第25回は、2023年の活動を振り返っていただき、2024年の抱負についても聞きました。

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■舞台、映画、ドラマとさまざまな場で活躍。デビュー15周年の記念写真集も

──デビュー15周年の節目の年となった2023年。改めてどんな年でしたか?

ひと言でいうと「怒涛」の1年でしたね。1月の「A3!」の冬公演(舞台)から始まって、ドラマ「カミシモ2(あいつが上手で下手が僕で シーズン2)」の撮影、「ゲネプロ★7」(映画)が公開されて、そしてまた「A3!」の春の単独公演があって、中村アンさん主演の舞台「笑ってもいい家」にも出させていただきました。その後も主演映画「パラダイス/半島」、ドラマ「怪談新耳袋 暗黒 【乗客】」など、まさに「怒涛」でした。ほかにも、戯曲音劇「竹取物語」や朗読劇「源平刀剣七夜譚」、そして12月の「演劇ドラフトグランプリ2023」と、本当にいろんなジャンルに挑戦させていただきました

──ドラマ「サブスク不倫」(11月放映)では、初のキスシーンもありました。

そうなんですよ。女性とのキスシーンは実は今回が初めてでした。いろいろなインタビューで「どうでした?」と感想を聞かれたんですけど、特に意識しなかったです。キスシーンで張り切っていたら、気持ち悪いじゃないですか(笑)。なのでいつもと変わらない気持ちで演技しました。

──ほかにもデビュー15周年を記念した写真集の撮影もありました。

染谷俊之15周年メモリアル写真集 dimension」は都内のスタジオで撮影したのですが、カメラマンさんや編集者さんがいろいろ凝った演出を考えてくださって、これまでにないアーティスティックな写真が撮れて、僕自身も面白かったです。あとは海外。コロナ禍になってからは行けてなかったんですが、カレンダーの撮影でタイ、そしてまだ詳しくは言えないんですが、ロケで韓国にも行かせていただきました。久々の海外で大きな刺激をもらいました。

──前年に比べて、充実した1年でしたか?

もちろん2022年も充実していましたが、コロナ禍の影響で舞台の公演が中止になったこともありましたし、まだまだエンターテインメントが届けづらい状況だったとは思います。2023年は状況がかなりよくなりましたよね。ファンの方と接する機会も増えて、イベントでは握手やアクリル板なしで写真撮影ができるようになりました。そういった面も含めると、より充実した1年だったと思います。

■プライベートではサウナカードゲームにハマる。よく一緒に遊ぶ人気俳優とは?

──ここからはプライベートな話を。2023年に初めて挑戦したことや印象に残っていることはありますか?

特に目新しいことはなかったですね。いつものように、おこげ(愛犬)と一緒にドッグランに行ったくらいですかね。…あっ、サウナにハマって、スタンプカードが1カ月で全部埋まるくらい行きました(笑)。

──サウナにハマった理由は?

家のお風呂に入るより、サウナに行ったほうが効率がいいからです。仕事で疲れて帰ってきて、そこからお風呂を沸かすより、銭湯で湯船に浸かってサウナに入るほうが断然ラクなんです。さらにサウナでたっぷり汗をかくと、めちゃくちゃ眠くなるので家に帰ってすぐに寝られます。普段はベッドに入ってからも携帯をいじったりするんですが、そんなことをせずにサッと寝つけて、より質のいい睡眠が取れるんですよね。そのことに最近気が付きました。

──サウナ以外にマイブームになったものはありますか?

以前にも話しましたが「ONE PIECE」のカードゲーム。「A3!」のメンバーに誘われて、公演中の合間にやったのがきっかけなんですが、それだけでは飽き足らなくなってしまいプライベートでもみんなで集まってやるようになりました。この前は、植田圭輔くんと2人で遊びました。

──植田さんと2人でカードゲーム

植田くんとはプライベートでもちょくちょく会っています。この間は2人でカラオケルームに行って(カードゲームを)やりました。個室で誰にも邪魔されない空間が最適なんですよ。2時間くらい滞在して、カラオケは歌わず、ずっとゲームをしていました(笑)。

──2024年もまだしばらくブームが続きそうですね。そのほか、新たに挑戦したいことはありますか?

1年前も同じ質問をされましたね。確か、そのときは英会話を学びたいと答えたと思うんですけど、結局2023年は実現できませんでした。忙しいとか、いろいろ言い訳しちゃってダメですね(苦笑)。今だったら何だろう…(熟考)、興味があるのは登山ですかね。

──それはどうしてですか?

子どもの頃にボーイスカウトをやっていて、昔から登山が好きでした。でも大人になると、心の余裕と時間がないとできないじゃないですか。だからこそ、オフの日に「今日は登山をするぞ!」と心に決めて登ってくるのが楽しそうだなと思っています。大人になってからの登山経験がないので、今どれだけ登れるのかも興味があります。まずは気軽に行ける山から始めて、いつか富士山にも登ってみたいですね。

■「ありがたいことに1年間のスケジュールがほぼ埋まりました」

──ここからは2024年の活動について伺っていきます。すでに決まっているお仕事はありますか?

2024年2月(6日~3月3日)に、舞台「メイジ・ザ・キャッツアイ」に出演させていただきます。怪盗キャッツアイの3姉妹の長女・来生 瞳の恋人で、それを知らずにキャッツアイを追う警察官・内海俊夫役を演じさせていただきます。

──北条 司さんの名作漫画「キャッツ・アイ」が原作ですね。「明治座創業150周年記念公演」のラストを飾る舞台ということでも注目されています。その話については、次回(2月配信予定)に改めて詳しくお伺いします。そのほかはありますか?

※「キャッツ・アイ」の「・」部分はハート

あとは「カミシモ(あいつが上手で下手が僕で)」シーズン3の出演も決まりました。5月と11月に舞台、7月にドラマが放映される予定です。舞台は出演者が入れ替ることになっていて、僕は11月の公演に出させていただきます。

──染谷さんはシーズン2に引き続いての出演になりますが、シーズン3はどんなストーリーになるのか楽しみですね。

本当に自由な作品なんですよ。原作がないということで、ストーリーがどうなるのか分からない。でもぶっちゃけると、ストーリーはそこまで重要じゃない。コメディなので、芸人たちがどうなっていくのかが見どころだと思うんですけど…。あれ? そうなると、やっぱりストーリーが重要ですね(笑)。僕自身も楽しみです。

──「メイジ・ザ・キャッツアイ」「カミシモ」以外のお仕事も決まっていますか?

そうですね。まだ発表になっていないものがほとんどですが、ありがたいことに1年間のスケジュールはほぼ埋まりました。イベントや映像のお仕事はまだ入れられると思うんですが、舞台のお仕事はあらかじめ日程が決まっているので、早めのブッキングになります。2024年は、舞台での活動が多くなる予定です。

──改めて2024年の抱負をお願いいたします。

2024年に限らずいつも思っていることですが、まずはお仕事をいただけることに対して感謝して、目の前のことに精一杯取り組んでいきます。2024年は舞台が中心になりそうですが、映画やドラマももちろんやりたいと思っています。2023年以上に忙しい1年になりそうですが、ファンのみなさんに喜んでいただける作品をお届けできるよう、がんばります!

取材・文=河合哲治郎

2023年の活動について振り返る染谷俊之/撮影=岩堀和彦/スタイリスト=岩田友裕/ヘア&メーク=中元美佳