オーストラリアの男性2人組が、24時間かけて99軒のパブを巡る「パブ・クロール」と呼ばれるチャレンジで、ギネス世界記録を更新した。『NDTV』や『UPI』が報じている。
■1日に99軒の店で飲む
26歳のハリー・クーロスさんとジェイク・ロイタートンさんのコンビは、「24時間以内に訪れたパブの数」のギネス世界記録を更新するため、シドニーで1日の間に99軒のパブで飲み続けた。
単なるパブ巡りというわけにはいかず、その過程で店内でのビデオ撮影を嫌がる店から追い返されたり、クーロスさんが開始2時間で嘔吐したりと、困難も多かったという。
2人は徒歩で次々と店をまわり、移動を含めて1軒にかける所要時間は14分に設定。真夜中にチャレンジを開始し、午前5時には疲れ果て公園で休憩をとったが、いくつかのパブが開き始めた午前9時に、再び記録達成への挑戦を続けたという。
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■酔わないことに注力
2人は当初、100軒のパブ攻略を目指していた。数え間違いもあり記録は99軒でストップとなったが、開始から24時間を迎える夕方までに、大幅に記録を更新することに成功した。
ギネス世界記録更新後、「この挑戦で最も困難なことは？」という問いに、クーロスさんは「多くの飲み物を消費すること」を挙げた。当初は2軒ごとにアルコール飲料を飲み、交互にノンアルコール飲料を飲む予定だったが、なるべく酔わないプランに変えたそうだ。
シドニーは飲酒に関する法律が厳しく、パブ入店の際に「酔っ払っていないこと」が条件になる。酔った客は入店拒否されるため、酔い過ぎないことに気を付けたという。
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■医療団体へ寄付目的も
「24時間以内に訪れたパブの数」という奇妙なギネス世界記録は、2022年に南アフリカのハインリヒ・ド・ビリエさんが78軒のパブ巡りを達成。クーロスさんとロイタートンさんは、その記録を更新した。
2人が記録達成のために費やした金額は、合計で1,500オーストラリアドル（約14万2,000円）。おふざけのチャレンジではなく、彼らは多発性硬化症の研究を目的とする非営利団体であるMSオーストラリアへの寄付金を集めるために、この挑戦を発案したそうだ。
加えて、近年の法改正やコロナ禍で壊滅的な打撃を受けたシドニーのナイトライフの活性化も、兼ねていたことを明かした。
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