岐洲匠と八村倫太郎(WATWING)がW主演を務めるドラマシャワー「佐原先生と土岐くん」(毎週木曜深夜1:29-1:59ほか、MBSほか)の第4話が12月28日に放送された。体を傷めた慎治(松本大輝)が無理をして試合に出ようとするのを、頭突きで止める土岐(八村)の不器用な優しさに胸が熱くなった。(以下、ネタバレを含みます)

【写真】松本大輝“慎治”を黙って見つめる百瀬拓実“拓也”

■体育教師×ヤンキーピュアで真っすぐな恋愛模様

同作は、鳥谷コウの同名BLコミックが原作の、体育教師とピュアヤンキーによる“もどかしすぎる”ラブコメディー。けんかっ早いヤンキーの土岐(八村)は、見かけによらずピュア男子。ロクに授業にも出ずけんかと説教を繰り返していたある日、唯一自分と向き合ってくれた担任の爽やかイケメン体育教師・佐原(岐洲)に恋してしまう。ヤンキーな土岐が学校に通う理由は「佐原に会いたい!」ただそれだけ。「佐原を知りたい!!」「気を引きたい!!」ピュアすぎる土岐と佐原の不器用でいちずな恋が始まる。

ヤンキーピュア男子が一目ぼれするほどの爽やかイケメンな清笠高校の体育教師・佐原一狼(さはらいちろう)役に岐洲、佐原にいちずに思いを寄せるピュアヤンキー・土岐奏(ときかなで)役に八村が抜てき。

土岐のクラスメートで初めての友達・利瀬竜尚(りせたつまさ)役を曽野舜太(M!LK)、佐原と仲の良い高校3年生で、バスケ部エースの眉目秀麗な藤堂慎治(とうどうしんじ)役を松本大輝、慎治の弟・藤堂拓也(とうどうたくや)役を百瀬拓実、佐原の高校生時代の水泳部の後輩にして、のちに清笠高校に新任教師として赴任してくる猫戸湊(ねことみなと)役を堀海登が演じる。

また、オープニング主題歌は、八村が所属するダンス&ボーカルグループ・WATWINGが歌う「I don’t care」。作詞を八村、作曲を八村・UTAが手掛けている。また、アツキタケトモが歌うエンディング主題歌「#それな」は、佐原のことを知りたくてたまらない土岐のもどかしい気持ちを代弁するような楽曲に仕上がっている。

■土岐は藤堂兄弟の秘密について知る

土岐は問題ばかり起こすヤンキー高校生。ある日、他のヤンキーたちとのけんかが原因で、教頭先生らから厳しく叱責を受けていた。そこへ突然、体育教師の佐原が現れ、事態の仲裁に入る。なぜ自分をかばってくれたのか佐原に尋ねると、佐原は「けんかは駄目だけど、理由も聞かずに怒るのもなって思っただけ」と答え、土岐の傷の手当てをする。その日から土岐は佐原に会いたい一心で、休みがちだった学校に再び通うことを決意する。

土岐は藤堂兄弟の秘密について知ることに。藤堂兄弟は血が繋がらず、兄の慎治は拓也に恋愛感情を抱いているのだった。

土岐は慎治に拓也が心配していたことを告げる。「腰のこと。明日、試合には出るなって」と土岐が言うと慎治は腰に手を当ててバレてたかと苦笑し、「でも、それは気持ちを伝える理由にはならない」と言う。

■慎治は拓也に見てもらうために試合に出ようとする

試合、当日。慎治はトイレで佐原と一緒になり、痛み止めを飲んでいることがバレてしまう。捻挫した足を庇っているうちに腰を傷めてしまったのだった。それでも慎治は拓也に見てもらうために試合に出るという。

慎治が佐原とやってくると、慎治のもとに試合を頑張ってくださいと口々に言って後輩たちが駆け寄り、慎治は顔を伏せて険しい表情になる。そこに土岐がやってきて、後輩たちをかき分けて慎治の前に歩み寄る。

睨むように慎治をまっすぐに見つめる土岐は、隣にいる佐原に「しっかり支えろよ」と告げると、いきなり慎治に頭突きを食らわす。倒れてしまった慎治に「はっ!これで今日の試合も出れねぇだろ、ざまあみやがれ!」と捨て台詞を残して土岐は駆け出していき、佐原は慎治を保健室に運ぶように指示して土岐を追う。そこに拓也がやってきて、静かに慎治を見つめるのだった。

慎治が無理をしようとしていることを察した土岐の不器用な優しさに胸が熱くなった。

◆構成・文=牧島史佳

「佐原先生と土岐くん」第4話より/(C)「佐原先生と土岐くん」製作委員会・MBS