新しい装甲旅団の中核に。

イギリス陸軍の将来にとって明るいニュース

イギリス国防省は2023年12月22日イギリス陸軍仕様の「ボクサー」装輪装甲車プロトタイプが2台到着したと発表しました。

「ボクサー」はドイツオランダが共同開発した多用途装輪装甲車で、後部に搭載する「ミッション・モジュール」を交換することで対空装甲車自走砲、医療用車両化することも可能な装輪装甲車となっています。

イギリスは2023年から同車両を配備する予定で2019年11月にドイツのラインメタル社に発注していました。イギリス陸軍は、同車両を新しい装甲旅団の中核に置き、現在開発中の主力戦車「チャレンジャー3」と組み合わせて戦うことを想定しています。

最終的な調達台数は約500台となり、最初の117台はドイツの生産ラインで製造されていますが、残りはラインメタルとBAEシステムズの合弁企業であるラインメタルBAEシステムズ・ランドが主導し、イギリス国内のテルフォードとストックポートにある施設で製造するようです。

陸軍防衛装備・支援局長サイモンハミルトン中将は同車両の初納入を受け、「イギリス陸軍の将来にとって明るいニュースであるだけでなく、防衛産業とサプライチェーンへの投資への我々の取り組みを強化するものであり、イギリスの重要なエンジニアリングと製造スキルを維持できることを意味します」と軍事面だけではなく、自国の産業面の活性化にも役立つと発言しました。

イギリスに納入されたばかりの「ボクサー」装輪装甲車(画像:イギリス国防省)。