パリ・サンジェルマンPSG)所属のフランス代表FWキリアン・エンバペに対し、レアル・マドリードがオファーを提示する可能性があるようだ。29日、イギリスメディア『アスレティック』やスペイン紙『マルカ』が伝えている。
 
 かねてからエンバペに熱烈な関心を寄せていたレアル・マドリードは昨年夏の移籍市場での獲得を画策し、一時はフリートランスファーでの加入が決定的とも報じられた。しかし、同選手は昨年5月にPSGと新たな契約を締結。“白い巨人”のエンバペ獲得作戦は失敗に終わり、同選手は現在も母国リーグでのプレーを続けている。
 
 その後、当初2025年6月末までの3年間と見られていたエンバペPSGとの新契約が、1年間の延長オプションが付随した2024年夏までの2年契約であることや、延長オプション行使の権利が選手側に委ねられていることが判明。PSGがさらなる契約延長の可能性を模索する一方で、エンバペ側はそれに応じる意思がないことを明確にしており、契約満了を迎える2024年夏の去就には大きな注目が集まっている。

 今回の報道によると、レアル・マドリードは依然としてエンバペに関心を寄せており、来夏のフリートランスファーでの加入に向けて新たなオファーを準備しているとのこと。2022年夏の二の舞を避けたい同クラブは、オファーの回答期限を1月中旬に設定しており、選手側は期日までに加入可否の意思を明らかにしなくてはならないと報じられている。また、本拠地『サンティアゴ・ベルナベウ』の改修費やチーム内のサラリー格差等を考慮し、提示されるオファーの条件は約1年半前よりも減額されたものになる可能性が高いようだ。

 2024年6月30日の契約満了に先立ち、同年1月1日からはフリートランスファーでの移籍に向けた他クラブとの交渉が可能となるエンバペPSGは引き続き契約延長の可能性を探っていると報じられているが、果たして選手本人はどのような決断を下すのだろうか。

PSGとの現行契約が来夏で満了となるエンバペ [写真]=Getty Images