2023年「鉄道チャンネル」の人気記事トップ30を発表する年末特別企画。
鉄道ニュースや旅行ニュース、おでかけやグルメの情報などを中心に、1年間にわたり独自の記事を掲載をしてきましたが、年間の記事の数は約2,600におよびます。それらを「表示回数」を中心にランキング化してカウントダウン形式で発表します。2023年の1年間を思い出しながら、記事をお楽しみください。

第30位「新幹線「のぞみ」の新早得商品「EX早特28ワイド」23年秋から通年発売へ 「エクスプレス予約」「スマートEX」は価格体系を見直し」

(2023.05.30)

東海道新幹線 車両イメージ(写真:tarousite / PIXTA)

まず第30位になったのは、5月30日に発表になった、JR東海JR西日本JR九州というJR3社の、新早得商品「EX早特28ワイド」の発売および、東海道山陽・九州新幹線のネット予約サービス「エクスプレス予約」「スマートEX」の価格体系見直しについての記事。

新発売となる「EX早得28ワイド」は、乗車日28日前までの予約で東京・品川・新横浜名古屋・京都・新大阪間の「のぞみ普通車指定席が最もおトクな早得商品として設定されます。東京・品川~新大阪間を「のぞみ」で移動する場合、通常期の所定運賃・料金は14,720円、既存の「のぞみ」利用最安商品「EX早得21ワイド」が12,370円。これに対し、新たに発売される「EX早得28ワイド」では同区間が12,240円となります。

29位「経常黒字2社、赤字38社 再生のカギは経営の上下分離にあり? 三セク鉄道の2022年度業績まとまる【コラム】」

(2023.08.19)

2022年度に経常黒字を確保したIGRいわて銀河鉄道のIGR7000系電車。車体には岩手の夜空をイメージしたスターライトブルーと、星の輝きを表すスターライトイエローの帯が入ります(写真:IGRいわて銀河鉄道

第29位には、第3セクター鉄道に関して分析をしたコラム記事がランクイン。

第三セクター鉄道等協議会によると、会員40社のほとんどが地方鉄道という加盟社で、2020年度からの新型コロナ禍で大打撃を受けまたが、事態が収束に動いた2022年度は、多くの鉄道で輸送実績が前年を上回りました。経営成績は、経常黒字を確保したのは2社にとどまったものの、赤字決算38社も29社が損失額を減らし、ようやくトンネルの出口が見え始めましたとのことでう。このコラム記事では、は三セク鉄道の現在地を中心に、国レベルでの地方鉄道再生の考え方を探っています。

【記事はこちら】経常黒字2社、赤字38社 再生のカギは経営の上下分離にあり? 三セク鉄道の2022年度業績まとまる【コラム】 | コラム | 鉄道チャンネル (tetsudo-ch.com)

28位「ディズニーリゾートライン、2024年9月に「TypeC」へ統一」

(2023.11.02)

リゾートライナー(Type C)

東京ディズニーリゾートが、2024年9月にすべての車両がリゾートライナー(Type C)に切り替わることが分かりました。

ディズニーリゾートライン東京ディズニーランド東京ディズニーシー、JR舞浜駅を結ぶ、東京ディズニーリゾートを周回する跨座式モノレール。2001年の開業時にリゾートライナー(Type X)が導入されましたが、2020年から新型車両であるリゾートライナー(Type C)への置き換えが進んでいます。この記事では、YouTubeの公式アカウントでスペシャルムービー「あの頃もこれからも編」も紹介しています。

27位「東海のキハ85系特急気動車、京都丹後鉄道で再出発」

(2023.03.10)

キハ85系(写真:H.Yamaguchi / PIXTA)

第27位は、特急「ひだ」や「南紀」で活躍したキハ85系京都丹後鉄道へ譲渡されまるというニュース記事。キハ85系は1989(平成元)年に登場(1992年から南紀に投入)。特急「ひだ」のスピードアップとサービス向上を目的として開発された車両で、軽量ステンレス車体とカミンズエンジンの採用で120km/hを実現し、山岳路線を力強く走る姿やワイドな眺望で多くの鉄道ファンを魅了しました。キハ85系は、多くが製造から30年も経過をしたことから、全ての車両を解体するのか、それとも他社へ譲渡する可能性はあるのかなど動向が注目されていました。京都丹後鉄道では、「車両更新2両1編成(中古車両)」を発表しており、キハ85系タンゴエクスプローラーの置き換え用として、今後、活躍する姿が見られそうです。なお、その後2023.04.28UPの記事で、京都丹後鉄道では「KTR8500形」として運用されるということも、紹介しています。

26位「在来線最速級の快速列車、今春のダイヤ改正で消ゆ【取材ノートから No.13】」

(2023.01.21)

新潟県南魚沼市六日町駅上越市犀潟駅を結ぶ「ほくほく線」のHK100形電車。「超快速スノーラビット」にも充当されます(写真:tarousite / PIXTA)

第26位はこちらのコラム記事。2023年は3月18日ダイヤ改正、東海道・山陽新幹線へのN700S追加投入、上越・北陸新幹線の所要時間短縮と話題豊富ですが、その一方で、時代を彩った名列車のいくつかが姿を消しますが、その一つが、新潟県第三セクター北越急行の看板列車「超快速スノーラビット」です。

2015年3月に北陸新幹線長野―金沢間が延伸開業するまでは、東京から北陸方面への移動は、ほくほく線経由が一般的で、上越新幹線越後湯沢ほくほく線在来線特急「はくたか」に乗り換えて北陸に向かうというように、ほくほく線首都圏と北陸をつなぐ幹線の一部で、その頃の使命は東京から北陸に向かう旅客を少しでも早く通すことで、その手段が、最高時速160キロの高速運転だったのです。ところが、2015年の北陸新幹線開業で目的は大きく変わりました。開業前が「なるべく早く乗客を運ぶ」なら、開業後は「少しでも長く沿線に滞在してもらう」です。幹線からローカル線への移行に合わせて登場したのが「超快速スノーラビット」です。なるべく長くとは矛盾しますが、「超快速スノーラビット」は「なるべく早く」という幹線時代の目的を維持した列車でした・・・
※詳しい内容は、記事をご覧ください。

【記事はこちら】在来線最速級の快速列車、今春のダイヤ改正で消ゆ【取材ノートから No.13】 | コラム | 鉄道チャンネル (tetsudo-ch.com)

(25位~21位に続きます)

25位「銚電が来年2月に新車両(2両1編成)導入 開業100周年「銚電まつり」で竹本社長が公表(千葉県銚子市)」

(2023.07.10)

銚子電鉄の新車両として活躍をすることになる 南海電鉄「2200系」車両 (出典:銚子電鉄

25位のニュースは、2024年2月に新車両導入が決まったという記事でした。
どんな車両になるのか、鉄道ファンの間で様々な予想がなされていましたが、その後の8月17日の記事で紹介したように、車両が元南海電鉄の「2200系」モハ2202-モハ2252ということが明かされています。
かつて高野線で活躍した車両が関東に来るということで、8月の発表時から大変な話題になっていますが、やはり導入のために相当のコストがかかるようで、銚子電鉄ではその支援を引き続きお願いしています。

24位「西武園ゆうえんちに「黄昏号」あらわる! 昭和の食堂車をイメージした豪華なレストラン その隠れたこだわりを解説」

(2023.03.17)

昭和の食堂車をイメージした豪華な内装が目を引きます

第24位には、埼玉県所沢市にある西武園ゆうえんちにできた「食堂車レストラン 黄昏号」を紹介した記事ランクインです。

コンセプトは「豪華列車の旅の体験と食が実際に味わえる極上のエンターテインメントレストラン」で、1960年代の豪華列車の食堂車をモチーフとしています。入口は駅の構内を模したものになっており、扉にはかつての寝台特急列車のようなヘッドマークが装着されています。
「黄昏号」の車窓はディスプレイになっており、四季折々の風景を約20分周期で映しています。昔の東京の町並みやレンガ造りのホームなど懐かしさを感じる景色がゆっくりと移り変わり、ときには豊かな自然の中で鉄道車両と並走することもあり、「鉄道旅行」を感じさせる仕掛けがあるレストランになっています。

23位「新型「やくも」の深掘り情報を意外なところで発見した話」

(2023.09.03)

273系やくも (画像:JR西日本

JR西日本は「やくも」に使用している381系を置き換えるため、「車上型の制御付自然振り子方式」を採用した273系特急形直流電車を開発中で、投入は2024年春以降の予定だそうです。

2023年1月時点では、ブロンズを基調とした車体カラーや「雲」をイメージしたシンボルマークのデザイン、JR西日本の特急車両らしい前面形状といった外観、車内インテリアなどが発表されています。デザインは、「WEST EXPRESS 銀河」で有名な株式会社イチバンセンの川西康之さん、そして近畿車輛株式会社デザイン室が監修するとされています。

22位「2023年度も「秋の乗り放題パス」発売 3日間7,850円でJRの普通列車に乗り放題!北海道新幹線に乗車できるオプション券も」

(2023.09.03)

JR函館本線 普通列車H100形気動車 (写真:yhori / PIXTA)

JRグループの「秋の乗り放題パス」は、10月14日の「鉄道の日」に合わせ、普通列車の旅を満喫してもらうことを目的としたもので。日本全国のJR線の普通・快速列車普通車自由席BRT(バス高速輸送システム)、JR西日本宮島フェリーが連続する3日間乗り放題になります。「青春18きっぷ」とよく似ていますが、「青春18きっぷ」であれば「5人で1日分」といった使い方も可能ですが、「秋の乗り放題パス」の場合は1枚を複数人で利用することはできず、「連続する3日間」という制約もあります。大人が7,850円、こどもが3,920円とリーズナブルなので、2日間も乗車すれば元が取れてしまうのではという記事でした。来年以降も、このような企画があるかもしれませんね。

21位「【2023年冬季】「青春18きっぷ」本日発売開始 行ってみたい注目路線をピックアップ!」

(2023.12.01)

12月1日から発売になった、2023年冬季の「青春18きっぷ」に関しての記事が第21位に。1日(回)あたり2,410円でJR線の普通・快速列車が乗り放題になる破格のきっぷなので、楽しみにされている方も多いのではないでしょうか。今冬の注目路線はとしては、3月の新幹線開業で経営分離される北陸本線の金沢~敦賀のあたりや、8月に開業した「BRTひこぼしライン」こと日田彦山線BRTなどを挙げています。

発売期間は2023年12月31日(日)までです。ご興味があればまだ購入に間に合うかもしれません。

第20位「北陸新幹線敦賀以西のルートはこのように決まった【取材ノートから No.13】」

(2023.03.11)

快走する北陸新幹線E7系JR東日本)やW7系JR西日本)が敦賀以西を走るのはいつになるのでしょうか(写真:IK / PIXTA)

そして第20位には、いよいよ2024年3月に金沢―敦賀間に開業する北陸新幹線に関連するコラム記事がランクインしています。北陸新幹線の敦賀から先のルートは本格着工が先送りになっており、正式決定された「小浜京都ルート」に対して、2023年初からは「米原ルート」復活を推す声が出ているということで、そのあたりの経過をたどっています。

【記事はこちら】北陸新幹線敦賀以西のルートはこのように決まった【取材ノートから No.14】 | コラム | 鉄道チャンネル (tetsudo-ch.com)

今回は、2023年の人気記事、21位~30位をお届けしました。次の記事では、11位~20位を紹介していきます。

(鉄道チャンネル)