クルマの「映え活」は要注意! 「たかが写真……」と思ったら大炎上の可能性アリ!!

この記事をまとめると

■最近はSNS上などで映えを意識した写真を撮ることが流行っている

■映えを意識しすぎて、撮影禁止場所などで撮ってしまい炎上してしまうユーザーも多い

■撮影中は視野が狭くなりがちなので、事故に気をつけてトラブルを起こさないことが大切だ

「映え」を意識したが故に大炎上!

 SNSやYouTubeなどが普及したことで、個人レベルであらゆる情報が発信できるようになりました。そのひとつが「映え」です。よりカッコ良く、より注目されるように重きを置くあまり、いわゆる「超えてはいけない一線の領域」に踏み込んでしまうケースがしばしばあります。

 本来は明確なNGのラインが定められていても、案外「このくらいは大丈夫だろう……」の基準は人それぞれ。ときにこれがトラブルの引き金となります。人によっては「こんなことあたりまえ!」と思うかもしれません。しかし、あえて問うてみたいと思います。

1.横断歩道の上に停車した状態で撮影

 言わずもがな歩行者の進路をふさぐ形での撮影はNGです。たとえ人気が少ない早朝や深夜であっても、撮影中に誰も通らないという可能性はゼロではありません。

「たかが写真……」と思ったら大炎上するかもしれない愛車撮影の注意点

 また、横断歩道をふさぐ形で撮影していることで、歩行者とトラブルになる可能性もあります。どれほど周囲の景色が「映える場所」だったとしても、横断歩道の上にクルマを停めて撮影して、その映像を公開したら……ネット上でも炎上することは容易に想像できるはずです。

2.駐停車禁止エリアで撮影

 意外に見落としがちなのが、駐停車禁止エリアで撮影です。駐車はもちろんのこと、停車もNG。わかりやすい例を挙げるなら、片側2車線の国道など「ここにクルマを停めたら大事故につながりかねない」場所や、高速道路の橋の上など。

「たかが写真……」と思ったら大炎上するかもしれない愛車撮影の注意点

 横浜ベイブリッジが開通した1989年当時、多くのカップル(当時はアベックなんて言っていたような)が橋にクルマを停めて夜景を眺めていた……なんて、いまでは考えられないような光景が見られたのです。

3.路上を塞ぐように撮影

 車線をすべて塞ぎ、横一列にクルマを並べて撮影した投稿が炎上したことがこれまで何度かありました。早朝や深夜など、撮影する側にも一定の配慮はあったようですが、映えを優先するあまり「このくらいは大丈夫だろう……」の判断基準を見誤った典型ともいえます。

「たかが写真……」と思ったら大炎上するかもしれない愛車撮影の注意点

 たまたま走ってきたクルマが異変(撮影)に気づき、フルブレーキを踏んだとしても間に合わない可能性が十分に考えられます。ここで道を塞ぐ形で撮影しているクルマの列に突っ込んだとしたら……、その先の展開は言うまでもありません。

 そして、道の真ん中にクルマを停めて撮影をする行為自体、駐停車違反にあたるので注意が必要です。一般道はもちろんのこと、高速道路での撮影は論外です(こちらも駐停車違反になります)。

「これくらいいいでしょ」が大問題に!

4.私有地など進入禁止エリアで撮影

 個人や企業などが所有する敷地に勝手に入り込み、撮影をする。なかには私有地と気がつかずに踏み込んでしまうケースもあるようです。この状況で可能性が高いと予想されるのは、事故よりもトラブルです。事前に申請し、使用許可が得られた場合のみ撮影がOKであったり、なかには有償で貸し出しているケースもあります。

「たかが写真……」と思ったら大炎上するかもしれない愛車撮影の注意点

「ついうっかり……」ということで、きついお灸を据えられるくらいで済むのなら、謝れば許してもらえるかもしれません。しかし、相手方の怒りが収まらず、警察沙汰になったり、さらにややこしい事態に発展しかねないことも……。とある「映える」駐車場では、週末の夜になると撮影やミーティング目的で多くのクルマが集まり、本来の利用ができない事態に。いまではカメラを持ち出して撮影しようものなら、警備員がすっ飛んでくるのだとか。

5.優先駐車場に停めた状態で撮影

 体の不自由な方などが優先的に駐車できるスペースで撮影したことに気づかず、SNSにアップして炎上することもあります。撮影した本人が気づいているか否かはともかく、「このくらいは大丈夫だろう……」を見誤ったもうひとつの例です。

「たかが写真……」と思ったら大炎上するかもしれない愛車撮影の注意点

 もし「映え」目的で撮影するとしたら……クルマを停めた場所が優先駐車場かどうか、きちんと確認することをおすすめします。

まとめ:個人レベルでの撮影で道路使用許可は不要。しかし……

 個人レベルでの撮影での道路使用許可は原則不要とされています(ただし、三脚を立てて撮影する場合は厳密には必要)。しかし、私有地はその限りではありません。ただ、それ以上にとにかく注意しなければならないのは事故です。撮影する機材が一眼レフまたはスマートフォン、GoProなど、どのような道具を用いたとしても画面をのぞき込む体勢になります。それだけ画面に意識を集中しており、視野が狭まっているのです。

「たかが写真……」と思ったら大炎上するかもしれない愛車撮影の注意点

 ゆっくり・じっくりと「映える画」を撮りたい場合、事前にロケハンして周囲の状況を確認するのもかなりオススメです。事前に構図や完成イメージを決め、当日は撮影に注力する……。結果として「映え」な画が撮れるはずです。

「たかが写真……」と思ったら大炎上するかもしれない愛車撮影の注意点

クルマの「映え活」は要注意! 「たかが写真……」と思ったら大炎上の可能性アリ!!