プレミアリーグ第20節、マンチェスター・シティvsシェフィールド・ユナイテッドが30日にエティハド・スタジアムで行われ、ホームのシティが2-0で勝利した。

クラブ・ワールドカップ初制覇のシティは前節、難敵エバートンに3-1の勝利を収めてリーグ2試合ぶりの白星と共に4位に浮上した。CWS制覇後、初凱旋となるエティハドでの年内最終戦では最下位のシェフィールド・ユナイテッド相手に連勝を狙った。

フォーデンの鮮烈なミドルシュートでの同点ゴールをきっかけに鮮やかな逆転勝利を飾ったトフィーズ戦からは先発2人を変更。負傷のストーンズに代えてグヴァルディオルを左サイドバックに入れ、マテウス・ヌネスに代えてコバチッチを起用。また、長期離脱明けのデ・ブライネが開幕戦以来のベンチ入りを果たした。

立ち上がりから80%近いボール支配率でブレイズを押し込んでいくシティ。自陣深くで[5-4-1]のブロックを構える相手に対して、序盤はサイドを起点に広げながら揺さぶりをかけていく。

戦前の想定通り、なかなか良い形で崩し切れないホームチームだったが、一瞬の隙を突いてゴールをこじ開ける。14分、最後尾のアカンジがライン間に顔を出したフォーデンに縦パスを差し込むと、DFに潰されたものの、前向きな状態でこぼれを回収したロドリがそのままペナルティアーク付近まで運んで正確無比な右足グラウンダーシュートをゴール左下隅に流し込んだ。

幸先よく先制に成功したシティは直後にベルナルド・シウバの右クロスからゴール前のアルバレスのヘディングシュートで決定機を作ると、21分にはフォーデンとの連携でゴール前に飛び出したベルナルド・シウバのシュートで追加点に迫る。

一方、失点後も大きく戦い方を変えないブレイズだが、最前線に入るオスラの推進力を活かして幾度か相手を引っくり返す形を作り出す。さらに、狙いとするセットプレーからオスラが惜しいヘディングシュートを放つなど、前半終盤にかけて幾つかフィニッシュまで持ち込んだ。

1点リードで試合を折り返したシティは後半も相手陣内でのハーフコートゲームを継続。52分にはグリーリッシュを下げてボブを投入する。早い時間帯に2点目を奪って相手の反撃の気勢を削ぐべく、フォーデンアルバレスが決定機に絡んでいく。

すると61分、左サイドでのパス交換からボブがDF3枚の間を通す絶妙な斜めのスルーパスを通すと、これでポケットを取ったフォーデンがすかさず左足で折り返す。最後はファーに走り込んだアルバレスが右足のスライディングシュートで押し込んだ。

鮮やかなコンビネーションプレーで追加点を奪ったシティは、ウォーカーとコバチッチを下げてリコ・ルイス、ルベン・ディアスを同時投入。これでアカンジをセントラルMFに上げて、全体の守備強度を高めつつ新たなオプションを試す。

シティは後半半ばから終盤にかけて相手陣内でボールを動かして時計を進める。フォーデンやボブの決定機は3点目に繋がらないが、相手陣での即時奪回で相手にカウンターチャンスを与えず。

そして、危なげなくリーグ9試合ぶりのクリーンシートも達成したシティが、格下相手の快勝で2023年のプレミアリーグの戦いを連勝で締めくくった。