開成高校から早稲田大学に進んだ知性派で、人柄自体は真面目にも見える岸田文雄首相。しかし、その政権運営は苦難の連続だ。
■スキャンダルが次々と
将来の防衛増税や少子化対策に関する議論などもあり、「増税メガネ」なる不名誉なあだ名もつけられた岸田首相。
さらには、「エッフェル姉さん」が新語・流行語大賞にもノミネートした自民党女性局の不適切な海外出張問題や、数億円にのぼると見られる安倍派・二階派などの裏金問題、法務副大臣を務めた柿沢未途衆院議員の逮捕など、スキャンダルが後を絶たない。
連立を組む公明党の山口那津男党首にも、公式SNSで苦言を呈される始末だ。世間は、自公連立政権の今後について、どのように見ているのだろうか。
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■4割が「政権交代を」
Sirabee編集部が、12月21〜25日にかけて全国10〜60代男女1,000名を対象に「政権の枠組み」について調査したところ、「野党に政権交代してほしい」と答えた人は、39.6％。最も多い結果となった。
「自公＋αの枠組み」との回答が、35.0％。「現在の連立で別の首相に」との意見が最も少なく、25.4％となっている。政権交代を希望する人が4割に迫るが、まだ過半数は自公を中心とした枠組みに期待しているようだ。
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■世代差も大きい
昨今、「若い世代は自民党支持率が高く、中高年は野党の支持者も多い」と言われるが、今回の調査でも世代によってバラつきが見られた。
40代以降は、野党への政権交代を希望する人が4割を超える。一方で、30代以下では3割台前半にとどまった。以前の民主党政権へのネガティブな印象が強く残っている可能性が高い。
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■執筆者プロフィール
タカハシマコト：ニュースサイトSirabee編集主幹／クリエイティブディレクター
1975年東京生まれ。1997年一橋大学社会学部を卒業。2014年NEWSYを設立し、代表取締役に就任。東京コピーライターズクラブ（TCC）会員。カンヌライオンズシルバー、TCC審査委員長賞、ACCシルバーなどの広告賞を受賞。
著書に、『ツッコミュニケーション』（アスキー新書）『その日本語、お粗末ですよ』（宝島社）
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