テスト・学校・試験

アメリカの高校で出題されたテストに、保護者が激怒。メディアを巻き込んで、大騒動に発展した。『Fox News』『Daily Mail』が報じている。

 

■男子生徒がテストで最低評価

シアトルの高校で、民俗学世界史の授業中にマルバツクイズのテストが実施された。テストの内容は、ジェンダーと性に関する知識を確認するためのものだった。

ある1年生の男子生徒がこのテストを受けたところ、結果は「F」評価。Fは「不可」「不合格」「落第」とされ、最低評価を意味する。

驚いた男子生徒が問題を見返してみると、「問4:すべての男性にペニスがある」「問7:女性だけが妊娠できる」という2つの問いに「〇」と回答し、不正解になっていたことに気づいた。

 

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■母親が教師を批判

男子生徒が教師に「問7の『女性だけが妊娠できる』は正しいはず」と訴えるも、採点は覆らなかった。

帰宅後、母親にテストの結果を報告。テスト内容に加えて、教師とのやり取りを聞いた母親は怒り心頭。地元のラジオ番組に出演して、息子の体験を明かした。

番組内で母親は、「誤った情報を教えたうえ、自分の信念を強要し、従わない生徒には低い評価をつける先生が許されていること自体、理解できません」などと、教師を批判した。

 

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■学校側は成績に影響しないと説明

また母親の話では、白人の男子生徒を「人種差別主義者」「若者に無関心でいるよう教える家父長制の産物」などと揶揄するあだ名を付け、叱りつけた教師もいたという。

母親の訴えを受けて、学校側の広報は「そうした訴え(あだ名で呼んだこと)は初めて聞きました。苦情の報告もありません」などと、事実ではないと否定している。

続けて「知識確認テストの実施については認識しています。テスト結果は、最終的な成績に影響するものではありません」と、『Fox News』に話している。

 

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■テスト内容に批判殺到

この騒動が報じられると、ネット上では「歴史の授業なのに、歴史を教えないからこうなる」「妊娠できるのは女性だけだ。先生よ、生物の授業に出席したまえ」「ジェンダー問題はグレーゾーン。マルバツ問題に向かない」「こんな問題を出す時点で教師に向いてない。早くクビにして」などと、非難の声が多く集まった。

他にも、「答えはわかっているはずなのに、そう回答しない生徒。賢い彼こそ評価は『A』」「母親が人種差別問題にすり替えようとしている。良い評価だったら何も言わないくせに」「もうカオス。ジェンダー問題のせいで、世界が混乱してきた」などと言った声もある。

高校のテスト問題「妊娠できるのは女性だけ」がトラブルに 怒った保護者が教師批判