アメリカ国防総省の全領域異常対策室が2023年8月に開設した未確認異常現象(UAP)に関するウェブサイトには連日、様々な情報が寄せられ、関連情報がアップされている。

 2023年12月初旬のロサンゼルスで、バイデン大統領を乗せた大統領専用機「エアフォースワン」の上空を白い球体が飛来する様子が撮影されていたと、ニューヨーク・ポスト紙などが報道。年末の全米で、UFO騒動が再燃している。米在住ジャーナリストが語る。

「この映像を撮影したのは『L.A.FLIGHTS』という航空機専門YouTubeチャンネルを運営する飛行機追跡マニアの兄弟で、12月10日ロサンゼルス空港上空を巡回する2機のF-35戦闘機を撮影していたところ、たまたまエアフォースワンの上空を反対方向に向かって移動する丸い物体が映り込んでいたというのです。『USAトゥデイ』紙によれば、謎の物体が移動したのは、現地時間の午前10時18分。すぐに姿は消えたものの、午前11時8分に再度、姿を現し、またすぐに消え去った。同日夜にはロス市警が管轄する他の場所でも白い球体の目撃情報がありました。同一のものかどうかはわかりませんが、当局も関心を寄せています」

 というのも、かねてからUFOは「何らかのメッセージを伝えるため」政府首脳が集まるところにしばしば現れるとされるからだ。

 2009年1月20日には、ワシントンの連邦議会議事堂前で開催されたオバマ大統領就任演説の際、群衆の上を高速で横切る黒い物体が、中継中のカメラ映像に収められた。「新大統領就任を祝福に来たのでは」などと報じられたものだ。UFO研究家が言う。

「この黒い物体についてはUFOのほか、米軍が開発した最新の戦闘機、高速ヘリ等々、諸説乱れ飛びましたが、映像から割り出された速度は、推定で秒速300メートル程度。マッハ1が秒速360メートルなので、戦闘機であれば速度的にはありえます。一方、映像の距離から判明した物体の大きさは、わずか10メートル前後。高速ヘリは長さがそれ以上あり、ジェット機や戦闘機に至っては、全長20メートルを超えるものも少なくありません。つまり速度と大きさから、どうしても地球外生物が持つ未確認飛行物体、という仮説が成り立ってしまうのです」

 この「黒い物体」、そしてエアフォースワンの上空に現れた球体も、その正体はまだハッキリしていない。

ジョン・ドゥ

アサ芸プラス