インテルは30日、イタリア代表DFフェデリコ・ディマルコ、同DFマッテオ・ダルミアン、アルメニア代表MFヘンリク・ムヒタリアンとの契約延長を発表した。
 
 今シーズンのセリエAで首位を走るインテルが、かねてから交渉に臨んでいた主力3選手と契約延長で合意に至った。新たな契約期間はディマルコ2027年6月30日、ダルミアンが2025年6月30日、ムヒタリアンが2026年6月30日までとなっている。

 現在26歳のディマルコインテルの下部組織出身で、2014年12月にトップチームデビューを飾った。その後はエンポリやFCシオンパルマ、ヴェローナを経て2021年夏に古巣に復帰。シモーネ・インザーギ監督率いるチームでは不動の左ウイングバック(WB)に定着し、昨シーズンはコッパ・イタリア制覇やチャンピオンズリーグ(CL)決勝進出に大きく貢献した。今シーズンはここまで公式戦通算21試合に出場し3ゴール5アシストをマークしている。

 現在34歳のダルミアンはインテルの“宿敵”ミランの下部組織出身で、2007年にトップチームへ昇格。その後はトリノやマンチェスター・ユナイテッドパルマでのプレーを経て2020年10月にインテルレンタル加入し、翌年夏に完全移籍への移行が発表された。在籍4年目の今シーズンは右センターバック(CB)や右WBを主戦場にここまで公式戦23試合に出場し1アシストを記録している。

 現在34歳のムヒタリアンはウクライナの強豪シャフタールで頭角を表し、ドルトムントマンチェスター・ユナイテッドアーセナルローマでも活躍。昨年夏にインテルへ加入すると、すぐさま中盤の主力に定着し、衰え知らずのテクニックや安定感あるプレーでチームの躍進を支えた。今シーズンはここまで公式戦24試合に出場し2ゴール5アシストを記録。“宿敵”ミランとのミラノ・ダービーでは2ゴール1アシストをマークする活躍を見せた。

 契約延長が発表された3選手は、インテルのクラブ公式サイトを通じてそれぞれ次のように喜びを語っている。

◼︎ディマルコ
「僕にとっての“心のクラブ”と契約を更新することができてとても嬉しく思っているよ。クラブは契約延長を強く望んでいたし、僕も同じ気持ちだったので本当に嬉しいよ」

◼︎ダルミアン
「大きな意味があることだと思っている。今回の契約更新、そして今後数シーズンに渡ってこのクラブのシャツを着られることを誇りに思っている。スタッフ、チームメイト、そしてファンのみんなからの信頼を得られてとても嬉しいよ」

◼︎ムヒタリア
「非常に嬉しいよ。インテルはこの1年半で僕に多くのものを与えてくれた。僕からもより多くのものを与えたいし、このユニフォームを着て多くのトロフィーを勝ち取りたいと思っている」

契約延長が発表された(左から)ディマルコ、ダルミアン、ムヒタリアン [写真]=Getty Images