ビジャレアルは30日、ベシクタシュに所属していたコートジボワール代表DFエリック・バイリーを獲得したことを発表した。

 なお、契約期間は2025年6月30日までと発表。移籍金などについては明らかになっていないが、移籍市場に精通するイタリア人記者のファブリツィオ・ロマーノ氏によると、バイリーはベシクタシュとの契約を解除してフリーとなっていたことから、フリー移籍になったようだ。

 バイリーは1994年4月12日生まれの現在29歳。若くしてスペインに渡ると、エスパニョールのカンテラ(育成組織)を経て同クラブでトップチームデビューを飾った。2015年1月にはビジャレアルへ完全移籍。加入直後からセンターバックで定位置を掴むと、2015-16シーズンには公式戦35試合出場1ゴールを記録し、同シーズン終了後にマンチェスター・ユナイテッドへの完全移籍を果たした。

 マンチェスター・ユナイテッドでは当時のジョゼ・モウリーニョ監督(現:ローマ)の信頼を掴み、加入直後から主力の1人として活躍。2016-17シーズンは公式戦39試合のピッチに立ったが、以降は度重なるケガに悩まされ、序列が下がり、エリック・テン・ハフ監督が就任した昨季は構想外となり、出場機会を求めてマルセイユレンタル移籍。公式戦通算23試合に出場したものの、シーズン終了後にマルセイユ、そしてマンチェスター・ユナイテッドからも離れることが決まった。レンタル移籍期間を除くとマンチェスター・ユナイテッドでは6シーズンにわたってプレーし、公式戦通算113試合出場1ゴールを記録した。

 そして、今夏にベシクタシュへと期限付き移籍を果たしたものの、チームメイトとの確執などもあり、今シーズンここまで公式戦8試合の出場にとどまっていた。これにより、わずか半年でベシクタシュを離れたバイリーは、古巣ビジャレアルに約7年半ぶりに復帰することが決定した。

ビジャレアル加入が決定したバイリー [写真]=Getty Images