カラパイアの元の記事はこちらからご覧ください

 アメリカ・ケンタッキー州にとても幸運な元保護犬がいる。ボロという名のピット・ブルミックス犬は、里親募集のイベントの一環として1日訪問で警察署にやってきた。

 そこで一般の人々と交流させ飼い主を見つける計画だったのだが、この計画は失敗に終わった。ボロは署の警察官すべての心を奪ってしまったのだ。

 皆がボロに惚れこんでしまい、署のマスコット犬として引き取ることにしたのだ。

 先日、ボロは市議会で宣誓され、正式に警察署の一員となり、永遠の住処と仕事を手に入れた。

【画像】 警察署の1日訪問で警官全員をメロメロにした保護犬

 10月初旬、ケンタッキー州ホプキンスビルにあるホプキンスビル警察署は、近隣の動物保護施設『クリスチャン・カウンティ・アニマル・シェルター』との里親募集イベントの一環として、ピット・ブルのミックス犬“ボロ”を同署に招いた。

 このイベントは、犬の肉球(Paw)とパトロールを掛け合わせて「Paw-trol Officer(ポー・トロール警官)」プログラムと呼ばれている。

[もっと知りたい!→]野良犬たちを訓練して警備犬へ、インド・ニューデリー市が打ち出した治安計画

 つまりは、1日犬のお巡りさんだ。

 警察官たちはとても愛嬌あるボロを見て、瞬く間にボロに心を奪われた。

 同警察署のジェイソン・ニュービー警察署長は、Facebookのビデオでこのように語った。

毎週水曜日に保護施設から1匹の犬を警察署に連れてきて、人々と交流させ、FacebookやSNSで少し宣伝し、うまくいけば里親が見つかるという計画でした。

しかし、初回となるこのプログラムにボロが現れた後、その計画は中止になりました。不思議なことに、警察官の誰もがボロを大好きになったのです。

ボロはみんなの心をメロメロにしたので、私たちは彼を飼うことに決めました。

 保護される数か月前から保護施設にいたというボロは、当初は"シャイで臆病 "だったが、それもほんの数日であっという間にニュービー警察署長に懐いたという。

永遠の住処と仕事を手に入れたボロ

 警察署への1日訪問をしたことがきっかけで、ボロは幸運にも永遠の住処を手に入れただけでなく、同警察初のポー・トロール(パトロール)警官として就任することになった。

プキンスビル警察が今週、#PawtrolWednesdayプログラムを始めたとき、ボロが我が署の新しいメンバーになるとは思ってもいませんでした。

でもボロは、みんなの心をあっという間に奪ったのです。(ホプキンスビル警察署Facebook)

 11月7日、ボロは市議会で市長によって宣誓され、正式にホプキンスビル警察の一員となった。

 同署は、ボロが市長に歩み寄って「私ボロは、ケンタッキー州ホプキンスビル市の市民をサポートすることを厳粛に誓います」という宣誓を行う様子や、ボロが前足にインクで"署名 "した宣誓書をFacebookでシェアし、このように投稿した。

クリスチャン・カウンティ・アニマル・シェルターからの訪問でホプキンヴィル警察のスタッフの心を奪ったピット・ブルのミックス犬、ボロのことは多くの方がご存知でしょう。

プキンスビル市議会で、ボロは正式にチームの一員となり、ジェームズ・R・ナイト・ジュニア市長によって同署初のポー・トロール巡査として宣誓されました!

このかわいい犬が警察でどんなキャリアを積むのか今から楽しみです。

警察署で幸せに暮らすボロ

 現在、ボロは定期的にスタッフからおやつや軽食をもらって甘やかされているという。

 だが、それだけではない。すでにボロは広報担当官ロワイヤル・マーフィル巡査と一緒に地元の図書館で子どもたちに読み聞かせをする「ホームタウン・ヒーローズ・ストーリータイム」に同行している。

ボロはいつも幸せそうです。

私は朝が苦手なのですが、出勤するとボロが笑顔を向けて幸せそうにしているので、そんなボロを見るだけで、一日が楽しくなります。(マーフィル巡査)

 これからも、ボロは地域住民たちのために全力で任務に励んでくれることだろう。

References:Shelter dog sworn in as ‘paw-trol officer’ with police department/ written by Scarlet / edited by parumo

 
画像・動画、SNSが見られない場合はこちら

警察署に1日訪問した保護犬、警官たちの心をわしづかみにし署の一員に