ロックバンド・THE YELLOW MONKEYが、本日1月1日の元日に新曲「ホテルニュートリノ」をリリース。昨年、吉井和哉の喉の病気で療養中であったことを発表したこともあり、ファンからの心配の声と共に、新曲を待ち望む声も多く寄せられていたなか、東京ドームの発表に加え、待望の新曲リリースとなる。併せて、本楽曲のミュージックビデオ、新アーティスト写真も公開された。

【動画】4月27日には東京ドーム公演も! THE YELLOW MONKEY新曲「ホテルニュートリノ」MV

 本楽曲は、昨年11月17日よりスタートした連続ドラマW‐30『東京貧困女子。‐貧困なんて他人事だと思ってた‐』(WOWOW)の主題歌として、吉井和哉が書き下ろした楽曲だ。エマのイントロのギターの歪み、重厚なヒーセのベース、そしてアニーが繊細にリズムを刻み、これぞTHE YELLOW MONKEYと感じさせてくれる。今作はバンドにとっては珍しいスカ調のアレンジとなっている。

 「ホテルニュートリノ」のMVは渡邉直監督が担当。この「ホテルニュートリノ」という楽曲のメッセージとして、作詞・作曲をした吉井和哉は、「人間の身体は意識(魂)を宿しているホテルのようなものなのかなと思います。いわゆる高級ホテルから廃墟のようなものまで。そしてそれぞれのホテルを人生の旅が終わる頃にチェックアウトするのでしょう」とメッセージを残していた。渡邉監督は、楽曲から受けたインスピレーションと、この吉井和哉のメッセージを受けてイメージをふくらませていったという。

 素粒子(魂・意識)が宿っている肉体で、「ホテルニュートリノ」というそのホテルは、人生の積み重ねと共に満室になっていく…。何が起こるかわからない人生を横転したトラックで表現。横たわるトラックの上で、何か遠く先を見つめるメンバーの姿。2024年、ここから始まるTHE YELLOW MONKEYの新たな歴史を期待させてくれるシーンだ。

 渡邉監督は「積み重なった困難の上に、凛として立っている孤独な男たち。後ろは振り返らず歩き続ける。ゴールに向かって黙々と。背負っている虚しさが多ければ多いほど、男の人生は輝くのかもしれない」とコメントしている。

 そして、新しいアーティスト写真も公開された。アートディレクターに吉良進太郎、新鋭カメラマンの刈馬健太を迎え、“ロックレジェンド”という言葉が相応しい、陰影を強く強調した作品に仕上がっている。THE YELLOW MONKEY原点回帰を感じ、ロックの真髄が写真から音として鳴り響いてくるような…そんな1枚である。

 2024年4月27日には東京ドーム公演を控えている彼ら。バンドにとって久しぶりのライブになるだけでなく、結成35周年イヤーの貴重な1day公演は、現在、特別先行受付中(1月8日23時59分まで)。

THE YELLOW MONKEY「ホテルニュートリノ」ジャケット