デジタルアートで知られているチームラボ(東京)が、アブダビ(アラブ首長国連邦)で大規模なアートプロジェクト「teamLab Phenomena Abu Dhabi」(チームラボ フェノメナ アブダビ)を進めている。総床面積1万7000平方メートルに及ぶメガプロジェクトは、チームラボの新アートコンセプト「Environmental Phenomena」(環境現象)をテーマにした全く新しい作品群を展示、世界に類を見ないアート体験を創り出す予定だ。鉄筋コンクリート構造が完成、作品空間も建設が着々と進んでいる。

 このプロジェクトは、チームラボがアブダビ文化観光局とデベロッパー・ミラル社と共に進めているもの。ルーブル・アブダビやグッゲンハイム・アブダビ(建設中)などが並ぶ文化中心地、サディヤット文化地区で、2024年竣工予定だ。

 teamLab Phenomenaの最大の特徴は、環境とそれによって生み出されるさまざまな現象にあるという。その作品は作品自体では存在せず、環境がつくる現象によってその存在がつくられているのだそうだ。

 国内外の施設でチームラボのアートを知る人、没入体験を楽しんだ人にとっては、このスケールはまたけた違いの楽しみ方を予想させる。完成が待ち遠しい。

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チームラボ・アーキテクツがコンセプトを担当した、内側からも外側からも有機的に構築された teamLab Phenomena Abu Dhabi の構造体 © DCT Abu Dhabi