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正月休み、自宅で時間を気にせずゴロゴロ過ごすのは至福のひと時だ。年末年始にテレビをつけると、ドラマの再放送が流れていることが多い。

なぜ、この時期は再放送ばかりになるのか──。

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■ドラマの再放送が多い年末年始

年末年始のテレビ欄は、連続ドラマの再放送で溢れている。今年も例外ではない。

昨年12月28日から今年1月4日のテレビ欄を見ると、2023年放送の『VIVANT』(TBS系)、『ラストマン─全盲の捜査官─』(同系)、『ブラッシュアップライフ』(日本テレビ系)、22年の『エルピス─希望、あるいは災い─』(フジテレビ系)、21年の『イチケイのカラス』(同系)、2006年の『Dr.コトー診療所2006』(同系)などが放送されている。

中には、朝から夕方まで再放送のドラマを流すテレビ局も見受けられる。

 

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■正月の特番が激減

この時期、テレビがドラマの再放送で埋め尽くされるのは当たり前の光景になりつつあるが、ひと昔前は少し様子が異なった。

あるテレビ局関係者は、「20~30年前は、年末年始に歌番組や大型のバラエティ番組を放送していました。もちろん、当時もドラマの再放送は珍しくありませんでしたが、特に2010年後半頃からドラマの再放送が増えた印象です」と話す。

たしかに、30代の記者が幼少期の頃を振り返ると、現在よりも正月ならではの特番が多かった印象だ。

 

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■「働き方改革」が関係?

なぜ、近年ドラマの再放送が増えたのだろうか。前出のテレビ局関係者は、2019年に「働き方改革関連法案」が施行されたことが大きいと指摘する。

「これまで、12月は年末年始に放送する特番を制作するため、長時間労働が常態化していました。特番となると、どうしても収録時間が長くなり、編集に時間がかかってしまいますからね。12月になると、家にほとんど帰れないスタッフも少なくなかったと思います。ですが、働き方改革以降、テレビ局はスタッフを交代制にするなど残業時間を減らそうとしています。そうした流れと共に、制作に時間のかかる特番は少なくなりました。ドラマの再放送は編集の手間も最小限で済むので、働き方改革と相性が良いのかもしれません」(前出・テレビ局関係者)。

「働き方改革」がここにも波及していたとは驚きである…。

 

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■再放送されるドラマの傾向は…

今回は『VIVANT』や『ラストマン』など2023年に放送されたドラマが多いが、10年以上前の『Dr.コトー診療所2006』もラインナップに入っている。再放送されるドラマには特徴があって…。

「この1~2年で話題になったドラマや映画化された作品が選ばれる傾向にあります。『Dr.コトー診療所』は2022年に映画化され、今年1月3日に地上波で初放送されるので、このタイミングで2006年版を再放送したのでしょう」(前出・テレビ局関係者)。

「テレビ離れ」が囁かれる昨今、自宅でテレビはつけずYouTubeを見る人も少なくない。正月休み、再放送テレビドラマを見れば、夢中になるかもしれない。

 

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■執筆者プロフィール

斎藤聡人:1991年生まれ。『Sirabee』編集部記者。

某週刊誌の芸能記者を経て現職に。ジャニーズネタなど、芸能ニュースを中心に様々なジャンルを取材する。

チェーン店からローカル店まで様々な飲食店をめぐり、グルメ記事も手がける。仕事も兼ねた毎日のドラマ鑑賞が日課。

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