Hey! Say! JUMPが、10枚目のオリジナルアルバム『PULL UP!』を引っ提げた4大ドームツアーHey! Say! JUMP LIVE TOUR 2023→2024 PULL UP!」を開催中。2023年12月23日の愛知・バンテリンドーム ナゴヤから、1月14日福岡PayPayドームまで全4都市11公演で51万5000人を動員予定の本ツアーから、1月1日に開催した東京ドーム公演の模様をリポートする。(以下、ネタバレを含みます)

【写真】赤いライトやスモークで満ちたあやしい雰囲気の中踊るHey! Say! JUMP

■セットにはこだわりが盛りだくさん

デビュー17年目となるHey! Say! JUMPは、山田涼介知念侑李中島裕翔、有岡大貴、高木雄也、伊野尾慧、八乙女光、薮宏太からなる8人グループ。

アルバムコンセプトが「17年目からも勢いを加速させるPULL UP!」とあって、メインステージには、大木の枝が上に成長し伸びる=PULL UP!を連想させる全長16メートルの巨大な木のセットが用意され、高さ14メートル×横幅50メートル(50インチテレピ約1000個分)の巨大モニターは、花が咲いたりイルミネーションが灯ったりなど曲の雰囲気に合わせてさまざまな表情を見せる。

メンバーが乗るフロートには「PULL UP!」のロゴが入っており、そのうち1台は筋トレ中の知念に合わせて「PUMP UP!」の表記になっているなど細かいところにもこだわりが詰まっている。

■メンバー考案のファンと一緒に作る演出

今回は、アルバムコンセプトからコンサートの骨子まで、有岡が中心となって演出を手掛け、リアルとファンタジーが入り混じるHey! Say! JUMPらしい世界観を表現。

事前にファンクラブ会員向けにコール動画やペンライトの説明動画が公開されており、人気曲「ネガティブファイター」では、メンバーの名前を呼ぶコールで会場に一体感が生まれた。

また、激しいダンスで見せるブロックでは、ムービングステージの光やスモークの演出効果も合わさり、まるでドームがクラブのような空間に変化。観客もペンライトのモードを、光を点滅させるストロボモードに切り替え、ペンライトをPULL DOWN&PULL UPして会場を盛り上げた。

バラード曲「あの日の夢を見させてよ」では、伊野尾発案のランタンをイメージした明かりが灯る大きなバルーンドームに浮かび上がり、柔らかな光で曲の雰囲気を作り上げた。

ライブの定番の楽曲から、王道ラブソング、わちゃわちゃと楽しく踊るペアダンス、セクシーな振り付けの楽曲などさまざまなパフォーマンスでファンを魅了した。

■MCでは仲の良さが垣間見えるいたずらが話題に

MC冒頭では、開演直前に石川県能登地方を中心に観測された地震を受け、薮が震源地の近くに親戚や家族が住んでいる方はコンサート中でも連絡を取っていいですよと呼びかけた。

12月31日にInstagramに年越しカウントダウンの動画をアップし、1月1日の公演前にはインスタライブをしていたHey! Say! JUMP。和やかに振り返りトークをする中、有岡のドリンクだけ色が違うとの話題に。水を頼んだはずの有岡だったが、ドリンクにお酢が入っていたようで「何これ!」と驚く。即座に山田を犯人だと疑い「山田ぁー!」と叫ぶ有岡だったが、違う人が犯人かもしれないということで誰が犯人かを推理をする流れに。

「犯人は…この中にいる!」と言い推理に入った有岡は「知念は違う。加担はしてるかもしれないけど、手は下してない。いのちゃん(伊野尾)は楽屋にいる時間が短かったからたぶん違う。高木、違います。何か喉かゆそうにしてるから。薮くんも違う。スタンバイギリギリすぎてそんな仕込んでる余裕ない。裕翔も違う。楽屋でストレッチ入念にやっててそんな暇ないから」と消去法で八乙女と山田の二択に絞り込む。

山田は「信用されてると思ったのに。でも本当に俺じゃないマジで。やってるときはやってるってちゃんと言う。隠せないタイプじゃん?」と、八乙女は「アリバイあります。僕もメークに時間かかってたし、マッサージとか受けてました。あとインスタを投稿するのに文字を打ってました」とそれぞれ主張。有岡は「正直分からん」と言いつつも直感を信じて山田を指名。山田は違うとアピールしていたが、話の流れで「とりあえず犯人俺なんだけどさ」とサラッと白状し会場を笑わせた。

山田は「俺マネジャーさんに頼んだの!このツアー始まる1日目から超ワクワクしてた」とネタばらし。伊野尾は「初日からワクワクした目で。どうしたの山田って聞いたら、大ちゃんのドリンクにいたずらしようよ!って」と明かす。有岡はツッコミを入れながらも、「なんだよ新年早々…楽しかったよありがとな」とみんなを巻き込んでのMCでの話題作りに感謝を述べていた。

■「2024年そしてその先も走り続けていきたい」

ライブの終盤には、山田と薮がメンバーを代表してあいさつをする場面も。山田は「皆さん楽しかったですか?僕たちもすごく楽しかったです。2024年今日から始まりました。最高のスタートが切れたんじゃないかなというふうに思っています。新年一発目にみんなと会えて、みんなのその笑顔を見て、みんなの歓声を聞いて、ああ僕たちはみんなに支えられながら、どんなことがあっても輝き続けることができるんだなと今日あらためて再確認することができました。この調子で僕たち2024年そしてその先も走り続けていきたいと思っていますので、どうかこれからも僕たちHey! Say! JUMPについてきてください。皆さん本日は本当にどうもありがとうございました」と力強いメッセージを送った。

薮は「2024年こうやってライブができて本当に幸せ者です。2023年もいろいろありましたけど、2024年はJUMPがみんなをいい年にします!いろんな活動でみんなの笑顔を見られるように頑張っていきたいと思っていますので、これからも個人としてもそして8人のグループとしても応援していただけるとうれしいです。またコンサートがあるときは、会場に足を運んで一緒に盛り上がって楽しんでいただければうれしいです。また会いましょう。本日は本当にありがとうございました」と締めくくった。

◆取材・文=水沢あすみ

※高木雄也の「高」ははしご高が正式表記

華やかなセットでパフォーマンスをするHey! Say! JUMP/撮影=阿部岳人