あらゆるギャンブルに精通し、どんな場面でも貪欲に勝ちを狙う男・じゃい。馬券でマンションを買ったという芸能界屈指のギャンブラーが、人生を勝ち抜く極意を教えます。
【今週のお悩み・第86回】じゃいさんが思う強い馬の条件を教えてください。（男性・40代・会社員）
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今年最後の中央G1はホープフルステークスでした。僕の本命のミスタージーティーは坂井瑠星が矢作先生に完全に騎乗ミスだと怒られ、対抗のタリフラインは競走中止で予後不良となり、単穴のゴンバデカーブースは出走取消。
馬券はほとんどが返還になり、なんだかやるせない結果となりました。
勝ったレガレイラは牝馬ながら完勝。ほんとルメール騎手はミスしないし、ほぼ完璧な騎乗でしたね。2024年の牝馬クラッシックが楽しみな一頭です。
２着のシンエンペラーは直線で抜け出すも最後に差され、馬主である藤田晋氏念願の初G1はお預け。ただ、さすがは凱旋門賞馬の全弟。2024年の活躍と藤田社長の初G1制覇が楽しみです。
それでは今回の質問へ。
強い馬の条件とは、やはり競馬は勝負の世界ですから、基本的には勝った馬が強いとは思います。勝ち方も色々あって、逃げて勝つ、差して勝つというのがありますが、そこらへんはトラックバイアスもあり、展開もあり、それによって先行有利だったり、差し有利だったりと状況によって変わります。
日本国内には10以上の競馬場があり、海外も入れるともう数えきれない数の競馬場が存在しますね。芝も砂も競馬場によって違います。
そう考えると、強い馬というのは、「どんな条件でも勝てる」と言えるかもしれません。
そこで思い出されるのがイクイノックスですよね。
差して勝ち、逃げて勝ち、東京、阪神、中山、新潟、ドバイで勝ち。しかも圧勝が多い！
まあレーティング世界一ですから強いのは当たり前なのですが、とにかく強かったです。ただ、２着といえど２敗はしています。
歴代最強馬と言われるフランケルはどうでしょう？ 14戦14勝の誰にも負けなかった馬。しかも14戦で２着につけた差が、トータルで76馬身差！ もはやゲームのような成績。まあこんな馬はそうそう出てきません。そして強いとしか言えません。
この２頭は王道路線ですが、競馬には距離、ダート、障害レースもあり、それぞれにスペシャリストがいます。それぞれの道で「負けないと」いうのも、やはり強いですよね。
まあサラブレッド自体が速く走るために作られたようなものなので、その中での争いは、すでに強いもの同士の戦いです。
その中で、展開なんかに左右されず、極端な話、誰が乗っても勝てるくらいの馬が出現します。そういう馬が競馬を盛り上げてくれるのです。
今週のギャンブル格言【強くなれ！ 優しくなれ！】
年始なので、競馬ではなく人生の話も。
強い人とはどんな人でしょう？ 競走馬と違って人は様々な分野で活躍をします。将棋で強いのは藤井聡太8冠、ボクシングで強いのは井上尚弥選手、野球はあまり強いという表現をしないから、大谷選手はちょっと違うかな？
各ジャンルで強い人はいます。では、一般人で強い人とは？
もちろん腕っぷしとかもありますが、やはり精神の強さじゃないかなと思います。
女性は強いとか、母は強いとか言われるのも、やはり精神力でしょう。
この強さは最強ですよ。怪我も関係ないし、スランプも関係ない。むしろ困難な時こそ力を発揮できます。人生においてこれほど強いものはないと思います。
競走馬の強さは勝ち負けですが、馬券やギャンブルになるとこの精神力が非常に大事になります。
今の時代は芸能人や有名人でも、精神力の強さが必要です。ネットやSNSでの誹謗中傷や炎上、良からぬ噂、文春砲、芸能人の中にはそれに耐えられなかった方もいるでしょう。僕も少なからずあります。こういう時は普通の精神じゃキツいと思うんですよ。
でも強い精神力や鈍感力的なものがあれば大したことないし、気にならない。そんなの関係ないと自分の人生を堂々と歩いていけます。
すいません、全然関係ない話になってしまいましたね。
それでも、強い馬を見るのは気持ちがいいものです。今年の競馬も楽しみです。
皆様、本年もよろしくお願いいたします。
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じゃい
1972年生まれ、神奈川県出身。97年にお笑いトリオ「インスタントジョンソン」を結成し、ネタ作りを担当。芸能界随一のギャンブラーとして知られ、過去には9370万円の馬券を的中させたことも。『稼ぐメンタル ギャンブルで勝ち続ける「ブレない」心の作り方』（KADOKAWA）など著書も多数。
構成・撮影／キンマサタカ
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