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《今、NHK紅白の楽屋を出るところ、このあと22時過ぎから仲間たちと生出演、Endless RainRusty Nailを演奏します、みてね!》

12月31日午後9自前、Xにこう綴ったのは、X JAPANYOSHIKI。この日、YOSHIKIは『第74回NHK紅白歌合戦』に特別企画で出場。パフォーマンス前に、昨年10月に大腸がんで亡くなったX JAPANベーシストHEATHさん(享年55)を追悼し、「hide、ベースのTAIJI、今回HEATHが旅立ってしまって。自分はなんでまだ生きているんだろう、生きてていいのかと、そんなふうに思ってるんだけど…こうやって素晴らしい仲間たちが集まってくれて」と声を震わせながらコメント。

そして、X JAPANの名曲「Endless Rain」をピアノを弾きながら熱唱。さらにドラムに移って披露した「Rusty Nail」では、X JAPANPATA(58)をはじめ、HYDE(54)や清春(55)、松岡充(52)といった総勢11名のバンドマンが参加し、年末にふさわしい華々しいパフォーマンスとなった。

渾身のステージに、SNS上では《YOSHIKIさんカッコ良すぎます》《YOSHIKIの紅白のメンツえぐくて笑ったw こんなに豪華でいいんですかい?》と称賛の声が。

そのいっぽう、こんな声も。

hydeラルクで見たい。 Xの曲はToshlで聴きたい。 叶わぬ夢なのかな。。。》
《紅白のYOSHIKIパート…メンバー豪華ではあったけど内容が内容だけにやっぱりToshlでやってほしかったな…あの二人はもうダメなんだろうか》
《あのメンツでToshlが歌わないのはやっぱり寂しいものがあるなー》
Toshlがいないのが悲しい》

そう、今回のステージにX JAPANのボーカル・Toshl(58)の姿はなかった――。

幼稚園の頃からの幼馴染であるYOSHIKIToshl。ともにロックバンド「KISS」のファンであったことがきっかけでバンドを結成し、’89年に前身バンド「X」でメジャーデビュー。すぐさま人気に火がつき、’92年にはX JAPANに改め、海外進出も視野に入れて活動することに。しかし、’97年にバンドは解散した。当時、Toshlの洗脳騒動があり、そのことによってメンバーの関係性が悪化し、解散を選んだといわれている。

「解散の翌年にはギタリストのhideさん(享年33)が急逝したこともあって、X JAPANの復活は絶望視されていました。ところが’07年に奇跡的に再結成を果たし、’10年にはToshlさんが自身を自己啓発団体と決別したと会見で語りました。そのため、ファンの多くは『これでX JAPANは安泰』と安堵したのです」(音楽関係者)

しかし’18年以降、X JAPANは再び活動休止状態となっている。メンバー本人たちの口からその理由は明らかにされていないが、一部ではYOSHIKIToshlの不仲説が報じられており、’20年にはToshlが自身のInstagramからX JAPAN関連の投稿をすべて削除している。

「’22年12月、ドキュメンタリー番組『プロフェッショナル 仕事の流儀』(NHK総合)でYOSHIKIさんに密着する様子が放送されましたが、番組内でToshlさんの映像は全く流れませんでした。その理由は、ToshIさんの事務所から使用許可が下りなかったからだといいます。

またToshlさんは新ユニットを結成し、’23年1月に『叫 SAKEBE』という楽曲をテレビで披露しましたが、同曲はYOSHIKIさんへの怒りを込めたような楽曲として話題に。YOSHIKIさんもHYDEさん、SUGIZOさん、MIYAVIさんとバンド『THE LAST ROCK STARS』を新たに結成し、精力的に活動しています」(前出・音楽関係者)

最後までX JAPANの再始動を望んでいたというYOSHIKIHEATHさんのお別れ会で、遺族から「いつかメモリアルコンサートをやっていただきたい」「それはYOSHIKIさんにすべてお願いしたい」と言われたことを明かしている。

HEATHさんの願いが叶う日が来ることを願うばかりだ。