先月29日、スーパーで買い物をする母親と一緒にいた4歳男児が、見知らぬ男に誘拐されそうになる瞬間を防犯カメラが捉えた。幸いにも母親がすぐに気付いて事なきを得たが、一瞬の隙をついた男が男児を誘拐しようとする瞬間を捉えた映像が人々を震え上がらせている。米ニュースメディア『FOX 35 Orlando』などが伝えた。
事件は先月29日、米フロリダ州リー郡リーハイ・エイカーズにある大手スーパーマーケット「ウォルマート（Walmart）」で発生した。店内に設置された防犯カメラの映像には、画面左側の通路から、母親が押しているとみられるカートと一緒に歩く男児の姿が確認できる。そして男児が現れるのとほぼ同時に、サーモンピンク色の半ズボンをはいた男が右側の通路から現れた。
この男は、男児の方へ向かうとその子の手首を掴んで引っ張り、一緒にその場を去ろうとした。その直後、息子が連れ去られそうになっていることに気付いた母親が、すぐに息子の手を掴んで引き戻したところで映像は終わっている。
犯行はほんの数秒のことで、男はためらうことなく男児を連れていこうとしており、まるで知り合いではないかと思うほど自然な流れだった。
誘拐未遂が起きたと連絡を受けたリー郡保安官事務所は、この防犯カメラの映像を確認し、容疑者の特定を急いだ。そして、パブロ・ピントゥエレス・ヘルナンデス（Pablo Pintueles Hernandez）の名が浮上し、事件発生から1時間以内に自宅を特定した。
取り調べの中で、パブロは男児の手首を引っ張って「行くぞ」と声をかけていたことが分かった。パブロは自宅で逮捕され、13歳以下の児童に対する不法監禁の疑いで起訴された。
リー郡保安官事務所のカーマイン・マルセーノ保安官（Carmine Marceno）は、今回の犯行について次のようにコメントしている。
「犯行は、非常に不愉快なものです。リー郡において、ただ買い物に行くだけのことが安全ではないと感じてほしくはありません。今回のような犯罪者が、然るべき罰を受けるように全力で取り組みます。」
今回の事件が各ニュースメディアに取り上げられると、「男が捕まって本当に良かった」「手馴れているように見えるし、初めての犯行ではないだろうね」「こんなにたくさん人がいる場所で誘拐しようとするのか」「このくらい幼い子を連れているなら、母親も目を離すべきじゃなかったね」など様々な声が寄せられた。
ちなみに2022年9月には南アフリカで、わずか2～3秒でスーパーのカートから1歳女児を誘拐する瞬間を防犯カメラが捉えていた。
画像は『FOX 35 Orlando 2024年1月1日付「VIDEO: Man arrested after trying to kidnap 4-year-old boy at Florida Walmart, deputies say」（Credit: Lee County Sheriff’s Office）』『The South African 2022年9月7日付「WATCH: Another baby SNATCHED from parents’ trolley in store」（Photos: Video）』『NBC New York 2021年10月12日付「Security Video Shows Attempted Child Abduction on Bronx Sidewalk」』『FOX 10 Phoenix 2020年9月4日付「PD: Man arrested, accused of trying to kidnap infant in self-checkout line at Flagstaff Bashas’」』『MEAWW 2022年8月25日付「Shocking video show store employee ‘snatching’ baby after mother turns her back for SECONDS」（Danielle Wolff/Facebook）』『Click2Houston 2023年1月17日付「WATCH: Disturbing video shows man trying to abduct barista through drive-thru window using zip-tie device, police say」（Auburn Police Department）』のスクリーンショット
（TechinsightJapan編集部 iruy）
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