2023年12月現在、日本からハワイに直行便を就航しているのは計5社。当然、各航空会社でサービスが違うので、どのエアラインが自分の旅のスタイルにあっているかを知ることは、ハワイ旅を成功させる大切なポイントだ。

旅の始まりと終わりに合計15時間以上は機内で過ごすことになるので、僕はホテル選びと同じくらい毎回フライト選びにはこだわっている。

特定の航空会社に限定せず、その時々の予算や滞在期間、目的などで選ぶことが多いのだが、今回は「ハワイサーフィンデビュー」がテーマである。サーフフレンドリーな航空会社という観点から、僕はずばりデルタ航空を推したい。

デルタ航空はサーフボード預け入れ無料

ダニエル・K・イノウエ空港のチェックインカウンター。サーフボードを預ける乗客もちらほら。 ダニエル・K・イノウエ空港のチェックインカウンター。サーフボードを預ける乗客もちらほら。

サーファーデルタ航空をすすめる理由、それは全クラスでサーフボードの預け入れが無料になるからだ。デルタ航空ではチェックインの際に、エコノミークラスでもスーツケース2個(23kg以下)までが預け入れ可能で、そのうちのひとつにサーフボードをカウントさせることができる。

日本からマイボードを持っていく際はもちろん、ハワイで運命のボードに出会ってしまい、日本に持って帰りたいと思ったときにも、この手数料があるのとないのでは大きな違いだ。

なお、サーフボードの預け入れについては各航空会社対応がまちまちで、片道だけでも$150〜200ほどの手数料を取る航空会社もあるので注意が必要である。

2023年10月29日から羽田〜ホノルル間でデイリーを開始したデルタ航空の機体。 2023年10月29日から羽田〜ホノルル間でデイリーを開始したデルタ航空の機体。

また発着空港が変わったのも、デルタ航空ホノルル線の新たな魅力と言える。以前は成田空港発着だったが、2023年10月29日から羽田発着に変更となり、多くの渡航者にとって利便性が高まった。

さらにうれしいのは、そのフライトスケジュールだ。往路・羽田空港発は21:00と比較的遅めなので、平日仕事後の出発でも間に合う人は多いだろう。

さらに帰りのダニエル・K・イノウエ空港でも14:00発と余裕のあるスケジュールのため、これがサーファー目線だと最後にもう1ラウンド、ワイキキ沖でサーフィンを楽しむ時間が生まれることになる。

サーファーに限った話ではないが、デルタ航空の新しいフライトスケジュールは、ハワイをとことん満喫するのに適しているのだ。

座席クラスと料金プランが豊富

さてそんなデルタ航空だが、シートクラスと料金プランの選択肢が豊富ということも紹介しておきたい。

フルフラットの快適なビジネスクラスを用意する一方で、とにかくコスパ重視の人向けには、キャンセル・変更や座席指定はできないけど最安値(羽田発着なのに10万円以下で買えるときも!)で購入できる「ベーシック・エコノミー」を用意しており、まるで「ハワイはみんなもの!」と言わんばかりのラインナップには非常に好感が持てる。

エコノミークラスといっても、デルタ航空の日本発着路線の和食は、大阪のミシュラン2つ星レストラン『一汁二菜うえの』の上野法男シェフが考案・監修したメニューをいただくことができる。

個人的には飲み物にスパークリングワインが無料で選べるのもうれしい(赤と白ワインは選べるけど、泡は選べない航空会社も意外と多いのだ)。食後のデザートにはハーゲンダッツアイスクリームも提供され、エコノミークラスながらちょっと贅沢した気分にさせてくれる。

エコノミークラスで配られるアメニティには、アイマスクや耳栓に加え、機内用スリッパまでもが含まれている。さらに消灯前にはペットボトルのお水、そしてしっかりした生地のブランケットも配られる。

LCCではこれらを事前に用意してから搭乗することになるが、デルタ航空で際はそうした準備が一切不要。ストレスフリーで空の旅を楽しむことができる。

ちなみにデルタ航空の羽田〜ホノルル線にはWi-Fiが搭載されており、SNSでのテキストメッセージの送受信は無料。現地の知人にも「今、太平洋上空!あと1時間でハワイだよ!」なんて連絡することもでき、非常に便利だ。

今はまだ通常のネット接続は有料だが、2024年末までには無料になることが既に発表されており(デルタ航空スカイマイル会員が対象)、今後ますます利便性が高くなるだろう。

その他のクラスで注目すべきは「デルタ・プレミアムセレクト」だ。いわゆるプレミアムエコノミークラスで、最大約96.5cmのシートピッチは大人の男性が足を組んでも余裕があり、さらにフットレスト、レッグレストも付いているので長時間の移動でも体の負担を軽減してくれる。

アメニティや機内食もよりグレードの高いものになり、イヤホンの代わりにノイズキャンセリングのヘッドホンが貸し出される。さらにスカイプイオリティによるチェックイン、手荷物の取り扱いの優先サービス、優先搭乗を利用でき、さまざまな場面で上級クラスの特典を感じられるに違いない。

最後にアメリカ系航空会社としては羽田空港唯一となる専用ラウンジデルタ スカイクラブ」が2022年7月にオープンしたことも紹介しておこう。

こちらが利用できるのは、ビジネスクラス「デルタ・ワン」の搭乗者、もしくはスカイチーム・エリートプラス会員など(利用条件の詳細はHPを要確認)。

広々した開放的な空間からは滑走路や東京の夜景が見渡せ、シャワールーム、フルサービスのカクテルバーやヌードルバー、オンラインミーティングが可能な個人用ブースなど圧巻の設備が揃う。利用条件を満たしている場合は、早めに空港に着いてこちらでのんびりと過ごしたい。

旅を成功させるのに欠かせないエアライン選び。デルタ航空であればどのクラスを選んだとしても、きっと快適なハワイ旅行が待っていることだろう。

[取材協力]
デルタ航空

伊澤慶一=文

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( この記事はOCEANS : 『サーフボード預け入れ無料のデルタ航空サーファーにもうれしいホノルル直行便が復活!』より転載 )

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