イタリアで約240万円の水道代を請求された88歳の女性が、ショックを受けて倒れた。女性は病院の集中治療室に運ばれたが、40日後に亡くなった。のちに請求した会社が確認すると、会社のデータと請求書の内容が一致していないことが判明したという。米ニュースメディア『The US Sun』などが報じた。

伊リグーリア州インペリア県カンポロッソに住むカテリーナ・ジョヴィナッゾさん(Caterina Giovinazzo、88)は2023年11月14日、息子の妻と一緒に水道代を確認していた。彼女がカテリーナさんの代わりに請求書を読み上げると、その合計額が15399.94ユーロ(約240万円)というあり得ないほど高額になっていることが分かった。

この料金は同年8~10月分の水道代の合計で、1か月あたり約80万円になる。さらに水道代は銀行口座から自動で引き落とされるようになっており、合計額の半分はすでにカテリーナさんの口座から引き落とされていた。残りは引き落としできなかったため、未払い分として別に請求書が発行されていた。

年金生活者のカテリーナさんは、とても払えないこの金額を聞くや否や、ショックを受け気分が悪くなって倒れてしまった。そして、サンレモ市にある病院「Borea Hospital」の集中治療室に運ばれ、懸命な治療が行われて一時は容体が安定したが、12月24日の夜に死亡が確認された。

カテリーナさんのきょうだいであるロッコ・ジョヴィナッゾさん(Rocco Giovinazzo)は、「甥のルイージLuigi)と一緒に、カンポロッソにあるIren Group(電気や水道などの公共サービスを提供するイタリアの会社)のオフィスへ向かい、今回の件を報告しました。従業員が会社のデータと私たちが持ってきた請求書の内容を照らし合わせたところ、一致していないことが分かりました」と説明した。

その後、ロッコさんらがカテリーナさんの家における過去の水道料金の請求書を調べたところ、最大使用量は数立方メートルで、いちばん多い時でも65ユーロ(約10,170円)であったことが確認されたという。またIren Groupによれば、正しい請求額は55ユーロ(約8,600円)に過ぎなかった。

ロッコさんは金融機関に交渉し、3月4日までに過剰に支払った分をカテリーナさんの口座に戻し、未払い分の請求を引き落とさないように約束を取り付けたという。

Iren Groupは、地元メディアに「今回の請求金額が発生してしまった理由を確認するため、すぐにご家族と連絡を取るつもりです。女性の身に起こったことを大変申し訳なく思っています。今回の件が我々のミスであると証明された場合には、お客様に支払っていただくことはありません」と語っている。

画像は『The US Sun 2023年12月29日付「BILL SHOCK Gran, 88, dies after suffering heart attack when water company took £7,000 from her bank – and demanded even more cash」(Credit: CEN)』『ManchesterWorld 2022年10月7日付「Uber passenger charged £35,000 for four-mile ride in Greater Manchester」(Credit: Oliver Kaplan / SWNS)』『ProPublica 2022年2月11日付「He Donated His Kidney and Received a $13,064 Bill in Return」(Credit:Andri Tambunan, special to ProPublica)』『Chicago Tribune 2017年12月26日付「Pennsylvania woman gets $284 billion electric bill, wonders whether it’s her Christmas lights」(Mary Horomanski)』『Mirror 2023年12月9日付「Woman mortified after being slapped with £50,000 bill at restaurant」(Image: WeChat)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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