チームにフィットした遠藤がリバプールで存在感を高めている(C)Getty Images

 リバプール遠藤航は現在、公式戦8試合連続スタメン出場など、チーム内での評価を高め続けている。現地時間1月1日(日本時間2日)に行われたプレミアリーグ第20節、ニューカッスルユナイテッド戦でもスタメンに名を連ね、中盤で精力的なプレーを披露し、4‐2での勝利に貢献した。

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 昨年8月の加入からしばらくは、カップ戦での出場が多かったものの、チームメイトの負傷欠場をきっかけに昨年12月以降レギュラーの座を掴み、今や欠くことのできない存在となっている。

 1月1日にはアジアカップの日本代表が発表され遠藤も選出、当面はアジアタイトル奪還の任務に専念することに。代表での活躍も期待される一方で、リバプールの屋台骨を支える背番号3の不在について、イングランド国内からは複雑な思いも伝えられている。

 現地メディア『Daily Mail』では、「大きな損失」「彼がいないのは寂しい限り」などと綴っており、遠藤がチームを離れることを悲観的に捉えている。

 また同メディアは、昨年夏、獲得に失敗したモイセス・カイセドやロメオラヴィアに替わり、遠藤に白羽の矢が立ったことなどを振り返りながら、「彼らの名前は誰も話題にしなくなった」と主張。日本人MFのパフォーマンスを高く評価している。

 トピックには遠藤の獲得は当初、批判的な見方が強かったとも綴られており、その上で「(ユルゲン)クロップとヨルグ・シュマートケSD、それにFSGのマイクゴードンは、エンドウの出世にまったく驚いていない」と指摘。加えて「彼は30歳であり、ビルギル・ファン・ダイクアリソンのように10年間でチームを大きく変えるような契約ではないが、1620万ポンドという金額で加入したエンドウはこの夏の欧州でのお買い得品の1人のように見える」と評した。

 同メディアは、モハメド・サラーアフリカ選手権出場のため、同じくチームを離れることにも触れながら、「エンドウは『遅咲き』の選手であり、まだ衰えの兆候は見られない。サラーのゴールが失われることは、1月のリバプールにとって大きな痛手となるだろうが、エンドウの離脱も同様に大きな痛手となるだろう」と見通している。

 今回のトピックでは他にも、「ドレッシングルームでの発言力も増しており、試合前のウォームアップや試合中にチームメイトを励ます姿もよく見かける」と普段での遠藤の様子も紹介している。ピッチ内外でチームに大きな影響を及ぼす遠藤の不在は、名門リバプールにとっても、簡単には解決できない問題となりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

遠藤航のアジア杯出場に英メディアは「大きな痛手」と落胆の声 リバプールでは「発言力も増している」