スマホが1台あれば、様々なことに対応できる現代。しかし、有事の際には「デジタルよりアナログの方が頼りになる」というケースも少なくない。

ネット上では令和6年能登半島地震を受け、ホワイトボードの再評価が始まっているのをご存知だろうか。

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■緊急事態にホワイトボードで対応

ことの発端は、石川県・馳浩知事が1日18時25分に投稿した1件のポスト。

同日16時10分頃に石川県能登地方で発生した地震(M7.6、最大震度7)を受け、馳知事はポスト内で「陸上自衛隊に対し、災害派遣を要請しました。明朝、朝一での対応をお願いしています」「私は地元に帰る途中でしたが、地震により飛行機新幹線も止まったため、すぐに岸田総理や林官房長官に連絡を取り、官邸へ移動。現在官邸において、石川県庁にいる副知事と連絡を取りながら対応しています」と、状況を説明している。

同ポストには金沢市小松市加賀市など県内の市区町村の名前が並び、それぞれの状況が時刻と共に確認できるホワイトボードの写真が添えられていたのだ。

 

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■「アナログな方法」という声に対し…

こちらの様子を受け、一部のXユーザーからは「え、ホワイトボードですか!? いまだにこんなアナログの災害対策をしているとは驚きます…」「こんなホワイトボードでやってるんか…」など、疑問の声が上がっていた。

しかし、大多数のユーザーは有事におけるホワイトボードの有用性を理解しており、前出のような意見に対しては「IT系の会社も障害対応時はホワイトボード使うよ」「災害・救急・事故等の現場での情報共有にはホワイトボードが最も速く確実です。遅れているからアナログなのではなく、合理的にアナログな領域です」といった声が寄せられる事態に。

じつは、今から4年前にも「非常時におけるホワイトボードの有用性」が大きな話題を呼んでいたのだ。

 

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■ドンキに出現した「神ホワイトボード」

コロナ禍初期に当たる2020年春は国内で「買い占め」騒動が頻出しており、マスク類は入手が「ほぼ不可能」という状況にあった。

そんな中、ドン・キホーテ複数店舗では、入口前にホワイトボードを設置。そして「マスク」「除菌スプレー」「体温計」「Nintendo Switch」など、コロナ禍において需要の高まった商品の在庫状況を表記していたのだ。

ドンキ

いずれも「販売フロア」が明記されており、不要な滞在時間を削減できるのもポイントである。

当時ネット上で大きな話題となり、称賛の声が多数寄せられていたドンキのホワイトボード。今回の論争を受けて当時の様子を思い出したネットユーザーも少なくなく、X上には「コロナ禍ドンキの有能ホワイトボード懐かしい」「流石ドンキ、今後どれだけIT化が進んでも、ホワイトボードは無くならないかも」「ホワイトボードで情報を過不足なく伝えられる人は有能」といった声が寄せられていた。

だが、決して「いかなる場合でも情報整理はホワイトボードを使用するのが有効」であったり、「有事はひたすらアナログを使うべき」というワケでないことを強調しておきたい。

「紙の本」が便利なシーンもあれば、「電子書籍」の利点が活きるシチュエーションもあるように、アナログとデジタルそれぞれの長所を理解し、使い分ける能力こそが真に重要と言えるだろう。

 

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■執筆者プロフィール

秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク

新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。

X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。

ドンキ店頭のホワイトボード、震災の影響で「有能すぎる」と話題 4年ぶり再評価のワケは…