新加入となる俊足外野手スティーブンソンの存在も注目となりそうだ(C)Getty Images

 2年連続リーグ最下位からV奪回へ巻き返しを図る日本ハムがオフに積極的な補強を進めている。

 左腕エース・加藤貴之投手の残留に成功したことから始まり、オリックスからFA権を行使、複数球団の争奪戦となった左腕、山﨑福也投手を獲得。さらには投打ともに助っ人外国人選手の獲得も続々発表されており、来季へ向け明るい材料が増えている。

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 一方で、注目されるのが、レギュラー争いだ。各ポジションし烈な争いが繰り広げられることが予想されるが、今回はセンターのポジションについてみていきたい。

 2023シーズン、センターで最も多い50試合にスタメン出場したのが、五十幡亮汰外野手だ。

 3年目の昨季は自己最多の70試合に出場したものの、打率.228、6打点と打撃面ではふるわず。加えて、故障による途中離脱もあった。

 一方で、五十幡の持ち味はなんと言っても50m最速5.6秒を記録する脚力。その俊足を活かし、昨季はチームトップの17盗塁をマークした。

 来季、レギュラー定着にむけ、まずは1年間通して戦える体づくりに加えて、自身最大の武器である足を活かし出塁するために打撃面も上積みが求められる。

 もう1人、レギュラー候補として期待されるのが、江越大賀外野手だ。

 阪神からトレードで加入した昨季は五十幡に次ぐ40試合で中堅でスタメン出場を果たす。シーズンはじめの4月には右手首、さらには左あばら骨を骨折しながらも一軍に帯同し続け、自身最多となる100試合に出場、不屈のガッツもファンから支持された。

 50m走5秒8の俊足に加え、守備範囲も広く高い身体能力を誇る江越は、代走や守備固めなどでもチームへ貢献を果たしてきた。

 その一方で、最大の課題である打撃面は打率.180、5本塁打、13打点。やや寂しい成績ともなった。レギュラー定着へはどれだけ打撃面で向上をはかれるかがポイントになりそうだ。

 またセンター争いの一角に加わりそうなのは、新外国人のアンドリュースティーブンソン外野手(29=前ツインズ)にもある。左投げ左打ち、昨年はツインズで25試合に出場、打率・189、4盗塁。ただ3Aでは打率・317、16本塁打、57打点、44盗塁をマークと足が使え、センターも守れるとあって、日本球界1年目で打撃面でアジャストできれば、一気にレギュラーを奪う可能性も出てきそうだ。

 果たして大事なセンターを任される選手はどんな顔ぶれとなるのか。各選手のアピールにも注目が高まる。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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