製品評価技術基盤機構(NITE、東京都渋谷区)は、除雪機の誤った使い方によって命を落とす危険があるとして、注意を呼びかけている。

 NITEによると、2013~22年度の10年間に、NITEに通知された製品事故情報で、除雪機によってけがを負った事故は38件で、そのうちの25件が死亡事故だったという。

 事故の多くが使用者の誤使用や不注意によるもので、「レバーを握り続けるのが大変だから」「少しの間なら停止しなくても」と安全機能を無効化したり、エンジンをかけたまま除雪機から離れたりして、事故に至るケースが見られた。また、22年には屋内でエンジンをかけたままにしている際に一酸化中毒で死亡する事故も起きている。

 NITEはこうした背景について「『ちょっとだけなら大丈夫』という使用者の除雪機に対する油断や過信が潜んでいる」と警告。除雪機を安全に使うポイントとして、①安全機能を無効化しない②エンジンをかけたまま離れない③人が近くにいる時は使用しない④障害物に衝突しないよう注意する⑤雪詰まりを取り除く際はエンジンを切り、雪かき棒を使用する⑥屋内や換気の悪い場所ではエンジンをかけたままにしない-を挙げた。

除雪機の誤った使い方で死亡事故も NITEが注意を呼びかけ