●食い倒れの街・関西で、地元民から愛される大衆食堂。食楽webで取材したお店の中から、昭和の香りが色濃く残る大衆食堂6選をご紹介します。

 ご飯とおかず、お味噌汁などがついた定食は、リーズナブルでお腹いっぱい食べられるのが魅力ですよね。ランチタイムはサラリーマンが集まり、午後には昼呑みを楽しむおじさんたちがワイワイ……。関西には、そんな昔ながらの大衆食堂がまだまだ残っています。

 今回は食楽webで紹介したお店の中から、特におすすめの「大衆食堂」6選をピックアップしました。

取り上げる「大衆食堂」6選はこちら!
・『一富士食堂』の「だし巻き定食」
・『大栄食堂』の「焼きサバ定食」
・『普通の食堂いわま』の「今日のランチ
・『まいどおおきに食堂』の「玉子焼き&さば塩焼き」
・『金時食堂』の「ハモフライ定食」
・『かね又』の「特製シチュー

ご飯が進むふわふわ食感『一富士食堂』の「だし巻き定食」

 関東では副菜の一つとして捉えられてる「だし巻き」が、大阪ではご飯のおかずになるメイン料理として親しまれています。連日行列ができる昔ながらの大衆食堂『一富士食堂』で、訪れるほとんどの人が注文するのが、通称”たま定”と呼ばれる「だし巻き定食」です。

「だし巻き定食」730円、「出し巻き単品」400円
「だし巻き定食」730円、「出し巻き単品」400円

 お皿からはみ出すほど大きなだし巻きは、卵が3個も使われていてボリューム満点。豆腐のような食感で口に入れるとふわふわと溶けていきます。薄味ながらも塩気が効いていて、お箸もご飯もどんどん進みます。

●SHOP INFO

店名:一富士食堂

住:大阪府大阪市北区天満2-13-16
営:11:00(土曜は11:30~)~14:30、17:00~19:30(土曜は~18:30)
休:水曜、日・祝日

※過去の掲載記事はこちら。

昭和の香り漂う『大栄食堂』の「焼きサバ定食」

『大栄食堂』は、大阪で一番の繁華街・梅田のど真ん中にある大衆食堂。ビールを飲みながら競馬新聞を広げているおじさんや近隣の人などが談笑していて、昔ながらの雰囲気が漂っています。

「焼きサバ定食」820円
「焼きサバ定食」820円

 店の前にはおかずが並ぶ陳列棚があり、好みの小皿を自分で選ぶシステムです。人気の「焼きサバ定食」は、決して派手さはありませんが心に染みるおいしさ。おかずはどれも懐かしくて優しい味ばかりです。ランチや仕事終わりに普段使いできる昭和の大衆食堂は、これからもずっと愛され続けるでしょう。

●SHOP INFO

店名:大栄食堂

住:大阪府大阪市北区角田町6-10
TEL:06-6361-2104
営:11:00~22:00
休:水曜(月2回)、木曜

※過去の掲載記事はこちら。

普通じゃないボリューム!?『普通の食堂いわま』の「今日のランチ」

 大阪で人気No.1とも言われる定食屋『普通の食堂いわま』があるのは、吉本興業の劇場「なんばグランド花月」のすぐ近く。坊主頭のキャラが描かれたインパクト抜群の外観からは、普通ではない雰囲気が漂っています。

「今日のランチ」900円
「今日のランチ」900円

 日替わり定食である「今日のランチ」には、鯵フライと鶏のから揚げクリームコロッケ、野菜炒めなどがついていて、なかなかのボリューム。お盆にギュウギュウにおかずがのっており、大満足できますよ。料理のバリエーションが広く、何度も通いたくなる定食屋です。

●SHOP INFO

店名:普通の食堂いわま

住:大阪府大阪市中央区難波千日前9-12
TEL:06-6599-9320
営:11:00~15:30、17:00~22:00
休:水曜
http://www.hutuunosyokudou.com/index.html

※過去の掲載記事はこちら。

約60種類から選べる『まいどおおきに食堂』の「玉子焼き」と「さば塩焼」

[食楽web]
[食楽web]

まいどおおきに食堂』は、1988年に大阪で1号店をオープンし、全国に285店舗展開する外食チェーン。店内には約60種類のおかずが並んでおり、自由に組み合わせて自分専用の定食が作れます。

980円
980円

 注文してから目の前で焼き上げてくれる「玉子焼き」はふわふわしっとり。だしの風味と塩気が効いていて、ご飯が進みます。炭火でこんがり焼き上げる「さば塩焼」は噛むと旨みと脂がドバッと溢れ出します。優しい味つけの素朴なおかずに心が温まりますよ。

神戸で長年愛される『金時食堂』の「ハモフライ定食」

 1951(昭和26)年創業の『金時食堂』は、中華街のある駅として有名な元町駅から徒歩数分の場所に店を構える大衆食堂。港に近いため魚のメニューが充実しており、地元民から愛されています。

「ハモフライ定食」860円
「ハモフライ定食」860円

 名物の「ハモフライ定食」は、肉厚のハモをカリッと揚げ、タルタルにつけて食べます。湯引きして梅肉につけて食べることが多いハモを、豪快にフライにする調理法は港町ならでは。ほかでは味わえない食べ方で楽しめます。神戸を訪れた際のランチや昼飲みなどにおすすめです。

●SHOP INFO

店名:金時食堂(きんときしょくどう)

住:兵庫県神戸市中央区元町通1-7-2
TEL:078-331-1037
営:月~金10:30~21:00(L.O.20:30)、土曜10:30~20:00(L.O.19:30)、日曜10:30~19:00(L.O.18:30)
休:祝日

※過去の掲載記事はこちら。

だしの旨みが広がる『かね又』の「特製シチュー」

『かね又』は、大阪・天満エリアで長年地元民から愛され続ける老舗の食堂。年配の夫婦が切り盛りしており、下町風情あふれる雰囲気です。このお店の名物は「特製シチュー」で、朝ごはんとして味わいにくる人も多いそうです。

「シチュー定食」850円、特製シチューの単品は300円
シチュー定食」850円、特製シチューの単品は300円

 シチューというと洋食をイメージしますが、こちらはだしがしっかり効いたあっさり塩味。具材は牛肉と玉ねぎ、じゃがいものみで、シンプルながらも深みがあり、ジワジワと旨みが広がります。冷え切った体をほっこりと温めてくれるので、今の時期にぴったりです。

●SHOP INFO

店名:かね又

住:大阪市北区黒崎町12-15
TEL:06-6373-0324
営:9:00~17:00
休:日・祝日

※過去の掲載記事はこちら。

調査結果

 大阪には「ただいま」と言いたくなるような、温かい雰囲気の大衆食堂がまだまだ残っています。実家に帰ったような気分で訪れてみてはいかがでしょうか。

食楽web