西川龍馬・日高暖己

広島からフリーエージェント(FA)を行使した西川龍馬オリックスが獲得したことにより、フリーエージェント規約に基づく選手による補償として、広島はリストに乗っていた日髙暖己を獲得したと5日に発表した。

 

■ドラフト5位でオリックスに入団

日髙は宮崎県立富島高等学校から2022年にドラフト5位でオリックスに入団したばかりのルーキー右腕。高校時代は1年からベンチ入りを果たすと、投手兼遊撃手二刀流で出場。

2年になると宮崎の先輩でもある山本由伸ピッチングフォームを参考にして投手に専念。3年生の夏には甲子園にも出場し、9奪三振を記録している。

 

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■「由伸2世」プロスカウトの目に止まる

プロ入りしたルーキーイヤーの今季も「由伸2世」の呼び声が高く、一軍登板はなかったが、ファームでは12試合に登板。1勝1敗、防御率3.15の成績で終えていた。

先発も1試合経験しており、来季への期待が高まっていたが、残念ながらプロテクトリストからは外れていた。広島はウエスタン・リーグオリックスとは同一リーグということもあり、プロスカウトの目に止まったのだろう。

 

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■プロ2年目の移籍で戸惑いも

広島に移籍する日髙は「今回の話を聞いて、今はただびっくりしているというのが、率直な気持ちです」と心境を明かす。

オリックス球団には、まだ何も貢献できていなかったのですが、いろいろな方々に優しくしていただいて感謝しかありません。チームは変わることになりましたが、やることは変わらないと思いますので、ファンの方々に応援していただけるように、これからも頑張っていきたいと思います」とプロ2年目に早くも移籍ということで、戸惑いを隠せないようだが、広島は人的補償での成功率が高い球団なだけに、日髙への期待も大きいはずだ。

 

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■オリックスとの対峙の日に注目

オリックスとしては痛手となってしまったが、痛みを伴うのがフリーエージェントでの大物獲得なだけに、これは仕方がない。

日髙には広島のエースとしてオリックスと対峙する日を楽しみに待ちたい。

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■執筆者プロフィール

どら増田

どら増田:1973年神奈川県横浜市出身。幼い頃に初代タイガーマスクに衝撃を受けてからプロレスや格闘技を見続けている。同じく幼い頃から見ていたプロ野球は紆余曲折を経て2010年からオリックス・バファローズを応援。

音楽やエンタメ、グルメなどのイベントプロデュースの仕事をしていたが、2014年からスポーツライターの道へ。

横浜在住にもかかわらず京セラドーム大阪を中心にオリックスを現場取材する傍ら、新日本プロレススターダムRIZINなどプロレス・格闘技の現場取材をしつつ多媒体で執筆している。

2018年にはスカイAで放送されたオリックス山本由伸と当時はキックボクサーだった那須川天心の神童対談実現に尽力した。ペンネームの由来はレジェンドレスラー藤波辰爾ドラゴンから来ており、取材を通じて藤波本人から公認を貰っている。

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