シルヴェスター・スタローンを筆頭にアクションスターが大集合する人気シリーズの最新作『エクスペンダブルズ ニューブラッド』が1月5日より公開。前作『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』(14)から約10年ぶりの新作だが、“消耗品軍団”の顔ぶれが現在どうなっていたっけ?という人も多いはず。意外と誰でも受け入れちゃうからコロコロ変わるメンバーの変遷をここでは追っていく。

【写真を見る】いま誰がいるの?『エクスペンダブルズ』のメンバーの変遷をチェック!(『エクスペンダブルズ ニューブラッド』)

■記念すべき1作目『エクスペンダブルズ』では、あの“かまってちゃん”が出たり入ったり…

シリーズの記念すべき始まりとなった2010年の『エクスペンダブルズ』。本作はバーニー・ロス(シルヴェスター・スタローン)率いるエリート傭兵集団“エクスペンダブルズ”が、CIAの男チャーチ(ブルース・ウィリス)から中南米に浮かぶ小さな島国の独裁者ガルザ将軍(デイヴィッド・ザヤス)を排除するという依頼を受け、秘密裏に任務を遂行していく姿を描く。

バーニーを筆頭に、ナイフの達人リー・クリスマス(ジェイソン・ステイサム)、マーシャルアーツの使い手イン・ヤン(ジェット・リー)、射撃の名手ガンナー・ヤンセン(ドルフ・ラングレン)、ナイーブな破壊工作の達人トール・ロード(ランディ・クートゥア)、ムードメーカー的存在のヘイル・シーザー(テリー・クルーズ)、そしてマネージャーのツール(ミッキー・ローク)…と、数多くのアクションスターが演じる個性豊かなキャラクターが名を連らね、アクションファンを大興奮させた。

なかでも1作目で存在感を発揮したのがガンナーだ。ドラッグ中毒のガンナーは映画冒頭のソマリア海賊撃退ミッションで大暴走しチームをクビになると、その腹いせからか、あろうことかガルザ将軍側に寝返るという“かまってちゃん”すぎる振る舞いでエクスペンダブルズを翻弄。返り討ちにされるがバーニーの慈悲により和解し、チームの一員に返り咲いた。

■不憫な新人、まさかのレジェンド…大スターたちが共闘した2作目

続く2012年の『エクスペンダブルズ2』は、またもやチャーチから、アルバニアの山中に墜落した輸送機の積荷を回収するという仕事を、半ば恫喝に近い形で持ちかけられたエクスペンダブルズが、同じ荷物をねらうジャンヴィラン(ジャン=クロード・ヴァン・ダム)率いる犯罪集団“サング”と相見えることになるというもの。

冒頭、中国の富豪救出ミッションで彼を送り届けるためヤンがチームを離脱、またマネージャーのツールも姿を見せなかったが、それ以外は前回と変わらぬメンツが集合。さらに新顔として、ビリー・"ザ・キッド"・ティモンズ(リアム・ヘムズワース)がチームに加入した。

若くてイケメンなビリーは、ジジイたちにいじられまくる弟的存在だったが、あっさりサングに捕まると殺された挙句、デリカシーのないバーニーによって、メンバー全員の前で恋人へのラブレターを朗読されるというシリーズ屈指の不遇キャラ…。

ビリーの死によって一致団結し、サングと壮絶な戦いを繰り広げるも窮地に陥ってしまうエクスペンダブルズだったが、そんなピンチに姿を現したのが、“ローン・ウルフ”の異名を持つ神出鬼没な一匹狼ブッカー(チャック・ノリス)。一人で敵の一個隊を壊滅させるとジョーク(チャック・ノリス・ファクト)をかますサービスで、場をかっさらっていった。

さらに、前作ではなかったバーニーの商売敵の傭兵トレンチ(アーノルド・シュワルツェネッガー)とも共闘するなど、とにかく豪華な面々が仲間となる夢の1作だった。

■3作目ではチームがまさかの解体…新人たちを大量採用!

さらに『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』(14)では、恒例の冒頭ミッションでスワジランドに収監された初期メンバーの“ドク”ことドクター・デス(ウェズリー・スナイプス)を救出。メンバーを増やしたエクスペンダブルズ一行はCIAのマックス・ドラマー(ハリソン・フォード)から、武器密売組織のリーダーであるミンズ排除のミッションを頼まれることに。

しかし、そのミンズの正体はまさかのエクスペンダブルズ“初期メン”コンラッド・ストーンバンクス(メル・ギブソン)。彼の襲撃によりシーザーが意識不明の重態に陥ると、あまりの強敵にこれ以上の犠牲を出したくないバーニーは、勝手にチームを解散するという衝撃の展開が訪れる。

仕事を求めるおしゃべりなベテラン傭兵ガルゴ(アントニオ・バンデラス)をあしらいつつ、元海兵隊のスマイリー(ケラン・ラッツ)、クラブの用心棒の女性ルナ(ロンダ・ラウジー)、凄腕のハッカーであるソーン(グレンパウエル)、エリート軍人のマーズ(ビクター・オルティス)という命知らずの若手4人をリクルートしたバーニーだが、部下たちをあっさり拉致され万事休す。

そんなバーニーの窮地に、リー、ガンナー、トール、ドクらエクスペンダブルズのメンバーとガルゴが集結。さらにトレンチと彼の部下となったヤンまで加え、若造たちの奪還に挑むのだった。

■あのキャラにまさかの展開が…顔ぶれがグッと変わる最新作『エクスペンダブルズ ニューブラッド

そして10年の時を経て作られた『エクスペンダブルズ ニューブラッド』。タイトルに“ニューブラッド”とあるように、本作ではエクスペンダブルズの顔ぶれが大きく変わることになる。

ご多分に漏れずCIAのマーシュ(アンディガルシア)から、ラフマト(イコ・ウワイス)率いるテロリストが所有する核兵器の奪還という無茶振りをされたバーニーはリー、トール、ガンナーに、新人のイージー・デイ(50セント)とガルゴの息子ガラン(ジェイコブ・スキピオ)を加えた新体制でミッションに挑む。

もし、失敗すれば第三次世界大戦が勃発しかねない重要な任務だったが、敵の策の前に失敗に終わり、大きな犠牲を払うことに。失われた仲間の意思を継いだエクスペンダブルズは、ジーナ(ミーガン・フォックス)、ラッシュ(レヴィ・トラン)、そしてバーニーの旧友デーシャ(トニー・ジャー)を加えたさらなる新体制で立ち上がっていくのだが…。

ヤンやシーザーという1作目からのメンバーが姿を消し、ドクやガルゴ、『3』の若手たちも気づけばいなくなっていた今作でのエクスペンダブルズだが、これまでも毎回魅力的な新キャラクターが物語を盛り上げていただけに、彼らがどんな活躍を見せてくれるのか?期待して劇場に足を運んでほしい。

文/サンクレイオ翼

過去に数々のレジェンドも参戦!入れ替わりの激しい『エクスペンダブルズ』の面々をおさらい(『エクスペンダブルズ』)/[c]Lionsgate/Courtesy Everett Collection