【元記事を音楽ナタリーで読む】

武藤昭平 with ウエノコウジ2月2日に東京・Flowers Loftにて開催するワンマンライブをもって活動を休止することを発表した。

【写真】ウエノコウジと、食道がん完治後の武藤昭平

武藤昭平 with ウエノコウジは、勝手にしやがれのリーダーである武藤昭平と、Radio Carolinethe HIATUSのメンバーとして活躍するウエノコウジによるアコースティックユニット。武藤のソロ活動の一環として2009年に始動した。武藤はユニットの活動休止の理由を自身のブログで説明。2018年3月から9月にかけて食道がんの治療のためライブ活動を休止していたことに触れ、食道がんの完治後はキャンセルしたライブのスケジュールを取り戻すべく、コロナ禍でも可能な限りライブ活動を続けてきたこと、その甲斐もありキャンセルしたライブを取り戻すことは充分叶ったと思っていることを語った。しかし精力的にライブを行う中で、ウエノとの方向性の違いを感じるようになったという。

もともと、大人数のメンバーを擁する勝手にしやがれが細かいスケジュールをなかなか決められないため、武藤は空いた時間に弾き語りなどコンパクトなライブ活動を行うようになり、その一環として生まれたのが武藤昭平 with ウエノコウジだった。そのため武藤昭平 with ウエノコウジの活動が本筋を追い越してしまうのは、勝手にしやがれ以外に別のバンドを組むようで抵抗を感じたという。

また近年は新曲の制作時に、武藤昭平 with ウエノコウジの新曲と、勝手にしやがれの新曲の定義やすみ分けが難しくなってしまったとのこと。武藤昭平 with ウエノコウジの新曲について、武藤はガットギターの音色だからこその曲をと考え、ウエノは武藤にドラムを叩いてもらいバンド形式のサウンドにしたいと考えていたという。2人は話し合いを重ね、アコースティックサウンドで活動を継続しようと決めたものの、武藤は互いのやりたい音楽が違うことがわかってから、自身のギタープレイや歌、それに対してどんなベースラインが必要なのかが見えなくなってしまったと語った。

これらのさまざまな葛藤の末、「以前からあった違和感を放置して『このぐらいなら許せるかな?』『このぐらいなら大丈夫かな?』をお互い確認、修正出来ずに、活動を継続した結果、ちょっと気持ち的に身動きが取れないぐらい窮屈になって、何も生み出せなくなってしまいました。出口さえ見えなくなったので二人で話し合い、お休みすることにしました」と、ユニットの活動休止を決断したことをファンに向けて説明した。

武藤昭平 with ウエノコウジは、Flowers Loftのオープン4周年を記念して行われる「Flowers Loft 4th Anniversary 武藤昭平 with ウエノコウジ JUST ANOTHER DAY TOUR SEASON8 FINAL」をもって活動休止する。イープラスでは2月1日18:00まで本公演のチケットの一般販売を実施中。なお武藤は今後、勝手にしやがれとソロ活動に専念していく。

Flowers Loft 4th Anniversary 武藤昭平 with ウエノコウジ JUST ANOTHER DAY TOUR SEASON8 FINAL

2024年2月2日(金)東京都 Flowers Loft

武藤昭平 with ウエノコウジ