昨年年末、北朝鮮のトップである金正恩氏が、相手にもしなかった韓国を一つの国と認め、相容れることはないだろうと言い切った。

 そして、年が明けて1月5日午前9時から11時にかけて、「黄海(海の上だが陸地の39度線同様の国境が存在する)」、朝鮮半島西側の海で、海岸砲を打った。その数200発以上。爆弾が落ちたのは、北方限界線(NLL)に近い韓国領のペンニョンドやヨンピョンド北方海域。NLL北側の海上緩衝区域に着弾するというのは、南北軍事合意で禁じられている。実害、被害はなかったにせよ、気持ちの導火線には着火したと同じであろう。

 即日午後、両島に配置している韓国軍は砲撃訓練を行う、当然だ。今まで、日本海側から砲撃したことはある(言い訳は、日本にこじつければいいのだ)。しかし、韓国とはっきりわかる場所からは、合意以来初めてのこと。

 両島の住民は、島内の避難所に逃げ、仁川と両島をつなぐ旅客船は運航を差し止めた…両島の住民が人柱だ。

 2023年11月23日に合意破棄を宣言し、非武装地帯(DMZ)に再び、総コンクリート作りの監視用哨所を北朝鮮は作っている。DMZの韓国に通じる道には地雷も埋めた。北朝鮮は、休戦などしていない。もう戦いを始めたのだ。

 正直北朝鮮ロシアに提供した武器や鉄砲などは半数以上使い物にならないとの報もある。しかし、片方は戦う準備を「兵役」に任せアメリカと日本に任せているだけに、へっぽこの武器でも襲われたら防ぐすべもないだろう。

 …日本が被災地に50億程度の雀の涙しかあてがおうとしないのは、もしや朝鮮戦争アゲインに備えているからだろうか。それを知っているのは一部の偉い人だけだ。

イメージ