張本勲

読売ジャイアンツ西本聖氏が江川卓氏のYouTubeチャンネルに出演。張本勲氏を交えた大乱闘や江川氏との「不仲説」を語った。

 

■西本氏が張本氏に「喝」

スタッフから「1979年8月1日の広島戦、衣笠祥雄さんにデッドボールを当ててしまって、両軍入り乱れての乱闘」と声をかけられた西本氏は「出た」とつぶやく。

チームメイトだった江川氏が「あったの? そんなの」と驚くと、西本氏は「あったよ。張本さんが叩いたの、バットで。張本さんがね、バットで相手の選手をぶん殴っちゃったの。喝だよ」と発言し、スタッフを笑わせた。

 

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■翌日は江川氏が先発

江川氏は「俺はたぶん上がり(先発ローテーション投手がベンチに入らない状態)」だったから、テレビで見てるんだね」とコメント。

当時を西本氏は「バスもね、ファンが囲んで動けなかった。広島市民球場で。大変だったよ。ツーアウトランナーなしから3人続けて(デッドボール)行っちゃったの。3人目が衣笠さんだった」と振り返る。

話を聞いた江川氏は「3人? それは凄いね」と驚いた。

 

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■衣笠氏が骨折

西本氏は「3人目が衣笠さんで、結局背骨かな。それで骨折しちゃったの。そりゃ怒るよね。監督の長嶋茂雄さんが『逃げずに向かって行け』と。向かって行ったら当たってしまった」と回想。

さらに「夜電話をして、『衣笠さんすいませんでした』と。衣笠さんはああいう人だから、(7対1で)勝っていたからね、『勝てるのを勝てなくて損したな』と言われて」と語る。江川氏が「引き分けになったの?」と質問するとスタッフが8対8で引き分けだったことを明かす。

続けて西本氏は「それで、もうこの人にはインコースに投げられないなと思った。そしたらボコボコ打たれだした」と語った。

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■江川氏は「覚えていない」

江川氏は「覚えていない」と語るが、スタッフが「その日、宿舎で長嶋監督に叱られたみたいですね」と声をかけると「そのときか」と思い出した様子。

一方西本氏は「叱られたんじゃなくて、ぶん殴られた。20発ぐらいぶん殴られた。逃げるな向かって行けって。向かっていったら当たった」と回想する。

スタッフから翌日の試合に江川氏が先発したことを紹介されると、同氏は「俺、翌日?」と驚く。そして衣笠氏が骨折した状態で代打で打席に立ち、3球すべて直球を空振りで三振し「1球はファンのため、2球目は自分のため、3球目は西本くんのために振った」と話したエピソードが語られた。

 

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■西本氏が江川氏に感謝のコメント

西本氏はスタッフから「江川さんはどういう存在?」と質問されると「正直に言って、この西本聖をやっぱり大きくしてくれた最高の人だなと。 それはもう一生死ぬまで感謝の気持ちを忘れない。子供たちにも話していきたいと思っている」とコメントする。

江川氏も「ニシがいなかったら、自分がこんなに一生懸命やらなかったと思っているんで。彼に負けられないと思って自分でがんばったつもりでいるので、凄くありがたい存在」と感謝の弁を述べた。

 

■不仲説を否定

さらに江川氏は「楽しかったしね、いろんなことを一緒にした」と話し、西本氏も「よくゴルフもしたしね」と同調する。

江川氏も「シーズンオフは一緒にゴルフもやったし。これでみなさんが見た感じ本当に仲が良かったと、わかると思いますよ」と不仲説を完全に否定。

続けて「仲はいいんだけど、一緒に食事はしていないんだよ。変わってるよね。普通仲良かったらご飯食べたりするよね、しないんだよ」と笑っていた。

■西本氏と江川氏がトーク

張本勲氏の“大乱闘時の行動”に西本聖氏が「喝」 江川卓氏との不仲説は否定