2023年最終戦となった前節、2位ユベントスローマをウノゼロで下した一方、首位インテルが難所ルイジ・フェラリスでジェノア引き分け、両チームの勝ち点差は再び2に縮まった。迎える前半戦最終戦となる第19節、冬の王者の称号を狙うインテルユベントスは下位チームと対戦する。

当該対決がドローユベントスとの得失点差が18あることから引き分けでも前半戦首位ターンが事実上決まるインテル(勝ち点45)は、17位ヴェローナ(勝ち点14)と対戦。インテルは前節ジェノア戦、引き続き主砲ラウタロを負傷で欠いた中、代役のFWアルナウトビッチに待望の今季リーグ初弾が生まれて先制する展開としたものの、前半追加タイムに追いつかれ、そのまま後半は勝ち越せずにドローに終わってしまった。ヴェローナ戦ではラウタロが復帰予定。2000年以降、冬の王者に輝いたチームは約8割の確率でスクデットを獲得しているが、首位の座を守り抜いて前半戦首位ターンとなるか。

MFラビオ弾を持ち前の堅守で守り抜きローマを下した2位ユベントス(勝ち点43)は、新年初戦となったコッパ・イタリアで6発粉砕とした最下位サレルニターナ(勝ち点12)と再戦する。ローマ戦では拮抗した展開の中、後半立ち上がりの隙を突いてゴールを陥れたユベントス。先制後は鉄壁の守備でFWルカクと古巣対決となったFWディバラを封じて見せた。コッパではMFカンビアーゾとFWユルドゥズの活躍で退けたサレルニターナとの再戦は、インテルの結果を受けての試合となるが、逆転で冬の王者となれるか。

3位ミラン(勝ち点36)も下位に沈む19位エンポリ(勝ち点13)と対戦する。ミランは前節サッスオーロ戦、センターバックの相次ぐ負傷による人材難に伴い、再びDFテオ・エルナンデスをセンターバックで起用することになったが、問題なくウノゼロ勝利とした。そして2日に行われたコッパ・イタリアでは主力を温存してカリアリに4発快勝。FWヨビッチが2発、FWチャカ・トラオレに移籍後初弾が生まれるなど、バックアッパーが結果を残した中、エンポリに快勝してピオリ監督の解任論を一蹴したいところだ。

FWオシムヘンとFWポリターノを出場停止で欠いた中、前節モンツァ戦をゴールレスドローで終えてしまった8位ナポリ(勝ち点28)は10位トリノ(勝ち点24)と対戦。モンツァ戦では攻めども攻めども相手GKディ・グレゴリオの好守に阻まれ、ゴールをこじ開けられなかったナポリ。なかなかチーム状態が上がってこないもどかしい状況が続き、オシムヘンはアフリカネーションズカップ参戦で離脱したが、ポリターノの復帰で勝利を取り戻せるか。

負傷明けのディバラをフルで使ったもののユベントスに惜敗した7位ローマ(勝ち点28)は6位アタランタ(勝ち点29)と対戦。ユベントスに敗戦して年を跨ぐことになったローマだが、3日のコッパ・イタリアではクレモネーゼに2-1で逆転勝利。途中出場ディバラが1ゴール1アシストの活躍でチームを救った。新年初戦を勝利で飾った中、アタランタとの上位対決を制して浮上のキッカケを掴めるか。

MFルイス・アルベルトの負傷を受けてMF鎌田が先発した前節フロジノーネ戦を3-1で逆転勝利した9位ラツィオ(勝ち点27)は15位ウディネーゼ(勝ち点17)と対戦する。フロジノーネ戦では左インサイドでスタメンの機会を得た鎌田だったが、ノーインパクトに終わってしまった。しかも自身が交代した後に2得点が生まれて逆転勝利と立ち場が厳しい状況に変わりはないが、今節もスタメン予想。アジアカップのメンバーから漏れ、ラツィオでのプレーに集中できる状況となった中、結果を残せるか。

セリエA第19節
▽1/5(金)
ボローニャ 1-1 ジェノア

▽1/6(土)
《20:30》
インテルvsヴェローナ
《23:00》
フロジノーネvsモンツァ
《26:00》
レッチェvsカリアリ
《28:45
サッスオーロvsフィオレンティーナ

1/7(日)
《20:30》
エンポリvsミラン
《23:00》
ウディネーゼvsラツィオ
トリノvsナポリ
《26:00》
サレルニターナvsユベントス
《28:45
ローマvsアタランタ