猫は時に、仲間や家族を守るため、自分よりも強く大きな相手にも果敢に立ち向かっていくことがある。それは同族の猫のみならず、人間や一緒に暮らしている犬であっても例外ではない。
アメリカ、オクラホマ州の民家で、飼い犬がトイレをするために裏庭に出た時にコヨーテに襲われた。1匹が襲い掛かりもう1匹も近づいてきている。
まさに危機一髪のその瞬間、猫が動いた。犬が襲われているのを見ると、フェンスを飛び越えコヨーテに向かっていき、果敢に2匹を追い払ったのだ。
犬は脚に怪我を負ったものの、現在は順調に回復しているという。
Cat Saves Dog Being Attacked by Coyotes
オクラホマ州エドモンドのレーン・ダイアーさん一家で昨年11月30日午後10時30分ごろに起きた緊張の瞬間が監視カメラにとらえられていた。
ダイアーさん一家は、ハバニーズ種の白い小型犬、オークリー(6歳、メス)とビンクスという黒猫を飼っている。
オークリーは外でトイレをするようにしつけられており、この時裏庭でトイレをするように外に出したという。
[もっと知りたい!→]怪我を負った犬を気遣うように寄り添い、一緒に道路を渡る2匹の猫
その瞬間に悲劇が起きた。コヨーテが背後からいきなりオークリーに襲い掛かったのだ。もう1匹のコヨーテも近づいてきた。
猫がコヨーテを果敢に追い立て、犬の窮地を救う
ただならぬ気配を察知した猫のビンクスは、コヨーテが犬に噛みついているのを見ると、フェンスを飛び越えて猛ダッシュでコヨーテを追い立てたのだ。
驚いたコヨーテ2匹は逃げだし、オークリーは窮地を脱した。ビンクスがオークリーを救ったのである。
ビンクスの活躍でオークリーは無事回復
ビンクスは生後2ヶ月くらいの時にダイアーさんの家に現れた猫で、以来飼い猫として世話をするようになったという。以来ビンクスとオークリーの間には友情が芽生えたようだ。
色は白と黒で正反対、性格も正反対の2匹だが、なぜか気が合うようで仲良く一緒に遊んだり、寄り添ったりしているという。
ビンクスの勇敢な行動のおかげで、オークリーは家の中に逃げ込むことができた。
ダイアーさんは急いでオークリーをニール動物病院に連れて行った。オークリーは、胸やわき腹、脚に深い傷を負ったそうだが、幸いにも回復し、足を切断せずにすんだという。
ダイアーさん一家は、監視カメラの映像を見るまでは、ビンクスがオークリーの危機を救ったことを全く知らなかったそうだ。
「ビンクスがコヨーテ2匹を追い払ったのを見て驚きました。そして感動しました」と語っている。
現在、オークリーは元気を取り戻し、芸を披露したりおやつを楽しんでいるという。その間、ビンクスは、不審者が訪れないよう自宅回りの警備を続けているようだ。
アメリカの一部の州では野生のコヨーテが幅を利かせており、飼い犬(特に小型犬)や家畜を襲うといったケースが報告されている。
愛犬をコヨーテから守る世紀末感満載のトゲトゲなコヨーテベストなるものも販売されているようだが、この家は最強の番猫、ビンクスさんが見張っていてくれるから、安心できるね。
References:Cat saves dog from coyote attack | KFOR.com Oklahoma City / Cat protects family dog from coyote attack / written by parumo
コメント