古田新太らが出演する舞台「パラサイト」を、インターネットで動画をレンタル/購入できる動画配信サービスHuluストア」にて1月20日(土)夜20時より擬似ライブ配信することが決定した。本作の映像を配信で視聴できるのは、今回が初。擬似ライブ配信終了後には見逃し配信も実施する。さらに、Huluストアで本作の視聴チケットを購入した人限定で観られる特典映像として、古田、宮沢氷魚、山内圭哉のメインキャスト3人による「舞台『パラサイト』SP 裏トーク」も配信される。

【写真】舞台上で満面の笑顔を見せる古田新太&宮沢氷魚

■映画「パラサイト 半地下の家族」を日本版で舞台化

韓国出身のポン・ジュノ監督による映画「パラサイト 半地下の家族」。第72回カンヌ国際映画祭パルム・ドールを受賞、第92回米アカデミー賞では非英語作品として史上初の4部門受賞(作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞)をするなど世界の映画賞を席巻。「格差社会」というテーマの中に緻密な伏線やブラックユーモアが散りばめられ、社会性とエンターテインメント性が両立した、サスペンスでありブラックコメディ、そしてヒューマンドラマとしても“ジャンルを超えた傑作”として世界各国から高い評価を受けた。

日本でも2020年に公開されるや瞬く間に大ヒットとなり、興行収入は45億円を突破、日本で公開された韓国映画として歴代1位に輝くなど、社会現象となった本作が日本で舞台化。2023年6月から7月にかけて上演された。台本・演出を手掛けたのは、映画「愛を乞うひと」や「焼肉ドラゴン」、舞台「泣くロミオと怒るジュリエット」などを手掛ける鄭義信(チョン・ウィシン)。原作で描かれたテーマはそのままに設定を日本に置き換え、舞台ならではの演出とともに、もう一つの“半地下の家族”の物語を描く。

真木よう子伊藤沙莉、江口のりこら豪華キャスト陣が集結

日本版の舞台「パラサイト」では、物語の設定を韓国・ソウルから1990年代の日本・関西へ変更。家内手工業の靴作りで生計を立て、地上にありながら地下のように一日中陽がささない堤防下のトタン屋根の集落で細々と暮らす金田一家が、高台の豪邸で暮らす永井一家へ次第に“パラサイト(寄生)”していく様子が描かれる。舞台を日本に移したことでより物語のテーマを身近に感じられる内容になっており、舞台ならではの衝撃的なラストにも注目だ。

そして発表当時に「絶妙なキャスティング!」「ハマり方がすごい!」「よくぞここまで個性派を揃えた!」と話題になったキャストには、“パラサイト”する側の家族、金田家の主・金田文平役に古田新太、長男・純平役には宮沢氷魚、長女・美姫役に伊藤沙莉、妻・福子役には江口のりこが名を連ねる。

一方、そんな金田家に“パラサイト”されていく永井家は、主の永井慎一郎を山内圭哉、妻・千代子を真木よう子、娘・繭子を恒松祐里が演じました。さらに物語のキーパーソンとなる家政婦にはキムラ緑子、舞台版オリジナルの登場人物としてみのすけが参加している。

Huluストア購入者特典として配信される「舞台『パラサイト』SP 裏トーク」では、3人が“ネタバレあり”で舞台の見どころやマル秘トークを思う存分に語っている。それぞれが印象に残っている場面や、「あのシーンを演じている時、実は◯◯で…」といった、今だから話せる“生もの”な舞台ならではの裏話、共演者との意外なエピソードなど盛りだくさん。また番組内では、伊藤沙莉、江口のりこからの個性豊かなアンケートも公開。ここでしか観られない内容となっている。

舞台「パラサイト」より/撮影・細野晋司