インテルは6日、セリエA第19節でヴェローナをホームに迎え、2-1で競り勝った。

2023年最終戦となった前節ジェノア戦を引き分けて2位ユベントスに2ポイント差とされた首位インテル(勝ち点45)は、勝利すれば前半戦首位ターンが決まる中、ここ2試合負傷欠場していたラウタロが復帰。テュラムと2トップを形成した。

17位ヴェローナ(勝ち点14)に対し、3分にピンチ。ゴールエリア右からススロに決定的なシュートを許したが、GKゾマーがセーブした。

守護神が凌いだインテルが押し込む流れとすると、13分に最初のチャンスで先制。テュラムのポストプレーを起点に、ムヒタリアンのラストパスをボックス内で引き出したラウタロがシュートを決めきった。

復帰した主将の一撃で先手を取ったインテルは26分、ジュリッチのオンターゲットのヘディングシュートをGKゾマーがセーブすると、前半半ば以降も主導権を握る。

追加点に迫るような好機こそなかったものの、カウンターとサイド攻撃で牽制していたインテルは迎えた後半、開始3分にリードを広げかける。しかしCK流れからラウタロがネットを揺らしたプレーは、ラストパスを出したアチェルビにオフサイドがあってノーゴールに。

後半も押し込むインテルは66分にチャルノールのミドルでゴールに迫るも、74分に同点とされる。アルナウトビッチのボールロストでショートカウンターを受けた流れから、直前に投入されていたアンリにゴールを許した。

追いつかれたインテルは82分、ラウタロのヘディングシュートが枠を捉えるもGKモンティポの正面を突き、このままドローに終わるかと思われた。

しかし追加タイム3分に勝ち越し弾。CKの流れからバストーニのボレーがバーに直撃したルーズボールをバレッラがボレー。GKモンティポが弾いたこぼれ球をフラッテージが押し込んだ。

ただ、このまますんなりとは終わらない。追加タイム7分、ダルミアンがボックス内でのファウルを取られてVARの末にPK判定に。引き分けやむなしかと思われたが、キッカーのアンリのシュートはポストに嫌われ、インテルが2-1で逃げ切り。

勝利で前半戦を締め、冬の王者に輝いている。