未成年の性的人身売買の疑いで逮捕され、拘置施設で死亡したジェフリー・エプスタイン元被告に関する裁判書類で、新たな主張が明らかになった。エプスタイン元被告が米フロリダ州に所有した邸宅の元ハウスキーパーの証言によると、アンドルー王子は邸宅に長期滞在し、毎日マッサージを受けていたという。同人物は、王子の元妻セーラ・ファーガソンさんが邸宅を訪れる姿も見たと主張している。

現地時間3日、米富豪ジェフリー・エプスタイン元被告の交友関係の詳細を記載した米国の裁判書類「エプスタイン・ファイル」の一部が公開された。

エプスタイン元被告は2019年7月に未成年少女の人身取引の疑いで逮捕され、同年8月にニューヨークの拘置施設で死亡した。

今回、ニューヨーク州の裁判所のロレッタ・プレスカ判事が公開を命じたのは、エプスタイン元被告の被害者バージニア・ロバーツ・ジュフリーさんが、ギレーヌ・マクスウェル受刑者に対して起こした名誉棄損裁判の一部だ。訴訟は2017年に和解したが、名前を記載した書類は封印されていた。

マクスウェル受刑者は、1994年から97年までの間にエプスタイン元被告に性行為を提供するため10代の少女を勧誘した罪で、2022年6月に20年の禁固刑を言い渡された

およそ900ページに及ぶ文書では、英王室のアンドルー王子やビル・クリントン元米大統領などの著名人を含む150人以上の名前が記されていた

アンドルー王子は名前が70回も登場しており、その中では王子がエプスタイン元被告と親交を深めていた時期、未成年の少女達との乱交パーティに参加したり、女性の胸を触ったとの疑惑が含まれていた。

5日には新たな書類が公開され、エプスタイン元被告が米フロリダ州のパームビーチに所有した邸宅で1990年代に約10年間、ハウスキーパーとして働いていたホワン・アレッシさん(Juan Alessi)による証言が明らかになった。2009年にビデオ録画された宣誓供述書は、弁護士キャサリン・エゼル氏による聞き取りを記録したものだ。

その中でホワンさんは、アンドルー王子と元妻セーラ・ファーガソンさんがエプスタイン元被告とマクスウェル受刑者の友人であったことを認めた。

そして、王子がパームビーチの邸宅に数週間滞在したことがあり、メインのゲスト用寝室に宿泊したことや毎日マッサージのサービスを受けていたと主張した。

さらにホワンさんは、セーラさんが王子とともに邸宅を訪れるのを一度だけ見たと述べており、セーラさんは宿泊せず、短時間の滞在だったと付け加えている。

アンドルー王子とセーラさんは1992年に別居し、1996年に離婚が成立した。

このほかにも“証人”と記された別の従業員の宣誓供述書では、マクスウェル受刑者がアンドルー王子を紹介するため、エプスタイン元被告を英国に連れていったと主張している。

この従業員はアンドルー王子が邸宅を訪れる姿を見たことはないが、電話をかけてきたことはあると述べた。邸宅内には、エプスタイン元被告と王子が一緒に写った写真がいくつもあったという。

エプスタイン元被告が所有したパームビーチの邸宅は、2021年4月に取り壊されている。

画像は『The Royal Family 2018年11月14日付Instagram「@hrhthedukeofyork launched the Inspiring Digital Enterprise Awards’ Silver Badge yesterday.」』『Sarah Ferguson(Fergie) 2023年6月21日付Instagram「I take tea everywhere I go.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)

海外セレブ・芸能のオンリーワンニュースならテックインサイト