有馬記念が行われた2023年12月24日ボートは住之江で第38回SGグランプリの優勝戦が開催された。競輪のファイナルは決勝戦だが、ボートとオートはなぜか優勝戦である。

 スタートで波乱が起きた。本番前にスタート展示が行われるが、進入は②がピット離れに失敗し、①③⑥②・④⑤に。本番も②はピット離れで立ち遅れ、①③④⑤②⑥になり、⑥が回り直して①③④⑤②・⑥と、⑥だけが大外のダッシュに。

 レースは①がトップスタートを切り、内から並びのまま、結果は①石野貴之の優勝で3連単①③④1160円。③峰竜太、④磯部誠の①③④ボックスで十分と思ったのだが、高配当を狙って3着②と⑥も買ったので、トリガミだった。

 配信をしていた穴党の内山信二さんにあとで話を聞いたら、⑥の一発を狙ったという。熱いファンはさすがに違う。

 12月29日立川競輪場へ。今年からガールズのGIが始まっただけに、ガールズGPにも力が入る。当日発売の夕刊紙の企画で、ガールズGPを制覇したことがあるレジェンド・石井寛子選手とAKB48のメンバー3人による対談もやっていたから、是非とも当てたい。

 11月、最後のGI、小倉で行われた女子王座戦は、世界で活躍するナショナルチームの佐藤水菜と梅川風子が他を寄せつけず、梅川がV達成。ガールズGPも①佐藤、③梅川が強い。結果は佐藤がぶっちぎって、2着・梅川、3着は「女王」と言われた②児玉碧衣だ。3連単①③②1430円で、これはトントンである。

 同日、大井競馬場ではダートの頂上決戦、第69回東京大賞典が。2000メートル、9頭立て。⑤ウシュバテソーロの連覇がかかった一戦だった。ウシュバはドバイワールドCを勝った、ダートの世界最強馬。

 馬券は1着⑤から買う。迷ったのはテソーロの2頭目で、⑨ウィルソンテソーロを2着でも買うかどうか。テソーロのワンツー? それはない。3着なら…と考え、⑨を3着で買ったら、アレレの2着。勝ったのはもちろん⑤で、馬券は⑤⑨⑥、3連単6950円。これはない。ドボンだ。

 12月30日は、2023KEIRINグランプリ(写真)。競輪の年度最優秀選手の選考委員長である、俳優で作家の中村敦夫さんと立川に出かけた。

 この日は場内が立錐の余地もないほど、人で溢れ返った。入場は1万5986人と発表されたが、もっと多い気がした。中村さんも「こんなに人が入るのは久々だね」と言う。

 このレースは、夕刊紙で本紙予想を担当している。最年少の④眞杉匠が本命だ。対抗〇が②佐藤慎太郎、▲が①古性優作、△が③松浦悠士、注が⑤深谷知広。④から2着3着④①③⑤のボックスを本線とした。①古性からも、ボックスを買う。

 結果は深谷のマクリに乗って、ゴールで差した松浦の優勝で、2着・深谷、3着・眞杉で3連単③⑤④は2万1370円。リアル車券は本紙予想の責任車券として購入し、チャリロトで③や⑤の絡みを買い足していた。トリガミだけど、ゲットした。

 そして12月31日は、先にボートの第12回クイーンズクライマックス。①浜田亜理沙、②遠藤エミ、③守屋美穂のイン勢の争いだ。①②③のボックスでいいのだが、好配当狙いで3着④と⑤も買おう。結果は①②③、3連単780円でトリガミである。

 オーラスは、川口オートの第38回スーパースター王座決定戦。2022年は青山周平がまさかのスタート遅れでドボン。2023年はそのリベンジだろう。

 前年の覇者で青山と2強を成す③鈴木圭一郎が着外なら、それなりの配当が期待できる。車券は①青山固定、鈴木の2着を保険をかける意味で買い、残る7車のうち大外の⑧を除く6車のボックス30点で勝負した。

 ②黒川京介がトップスタートを切ったが、2周目で青山が先頭に立ち、鈴木が迫って一度は前に出かける。しかし青山が突き放し、最後は鈴木が再び先頭をうかがうものの、逃げ切った。青山はリベンジを果たした。3着②で3連単①③②、870円でこのレースもトリガミ。ク~。

 ガールズGP、クイーンズクライマックス、スーパースター決定戦は、いずれも①②③の勝負だった。

 有馬記念から7打数6安打だが、最後はトリガミ3連発で、収支はマイナスに。へっぽこギャンブラーの孤独の闘い、旅打ちは2024年も続く。

(峯田淳/コラムニスト)

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