子どもの頃から漫画が好きで、ユーモア溢れる漫画を描いている宮野シンイチ(@Chameleon_0219)さん。X(旧Twitter)にて公開された「夜逃げ屋日記」は、DV被害などに遭う依頼者を夜逃げさせた実話を基に描かれた人気漫画だ。今回は、Xに投稿されている中から「夜逃げ屋日記」の第25話を紹介。著者に、依頼者のストーカーがマンションから飛び降りようとしたときの心境についても伺った。

【漫画】本編を読む

ストーカーはマンションから飛び降りようとするが、夜逃げ屋の社長に止められてしまう。そして「俺にはわかる。このまま続けていれば、いつか必ず振り向いてくれる」などと自分の意見を主張し、大声で喚き出すストーカー。

警察官たちは慌ててストーカーを取り押さえるも、「お前らのせいで少子化が進んでるんだぞ!」などと意味のわからないことを言い出す。宮野はこんな惨めな大人の姿を初めて目の当たりにして、心底悲しくなる。ストーカーとは、人間の“醜さ”や“滑稽さ”などのマイナス面を身体の奥に溜め込んでいるような人たちに見える。

無事に夜逃げも終わり、スタッフにお礼を言う依頼者の町田さん。そして、町田さんは勇気を出して社長にストーカーを助けた理由を聞く。社長は「なんでそんなこと聞くの?」と言うと、町田さんは本音を語り始めるのであった。

現在も夜逃げ屋のスタッフとしての顔を持つ宮野シンイチさん。著者に、実際にストーカーがマンションから飛び降りようとしたときの心境について聞くと、「『えーーー!』というような驚き方ではなくて、『え?え?え?なに?』みたいな、目の前で何が起こってるのかよくわからないという感じでした。血の気が引きました」と話してくれた。

ストーカーが原因で夜逃げをする女性の数は、近年増えているようだ。「夜逃げ屋日記」は2024年2月2日(金)に2巻が発売予定!そのほか、著者と夜逃げ屋の社長との対談(前編/後編)も実現している。夜逃げ屋についてもっと知りたい方は、ぜひ読んでほしい!

取材協力:宮野シンイチ(@Chameleon_0219)

「お前らのせいで少子化が進んでるんだぞ!」と言い放つストーカー/画像提供:宮野シンイチさん