先月24日、米フロリダ州で1台の車による事故が発生し、運転手の男が現場から逃走した。保安官事務所はヘリコプターを出動させて男を捜索したところ、近くの工事現場で身を潜める姿が見つかった。男はバレていないと思ったのか、リラックスした姿勢で余裕を見せていたが、その後すぐに逮捕された。米ニュースメディア『Fox News』などが報じている。

米フロリダ州タンパで先月24日午後7時過ぎ、衝突事故が発生し、通報を受けたヒルズボロ郡保安官事務所の保安官らが現場に駆けつけた。しかし、事故を起こした車を運転していたエリザー・アルマンド・レイエス・リオス(Eliezer Armando Reyes Rios、34)は、保安官らが事情聴取を行おうとした際に、隙を見て現場から逃げ出した。

保安官らはすぐに追いかけて止まるように指示したが、エリザーはこれを無視して近くの工事現場のフェンスを乗り越えて中に侵入した。当時は日が暮れており、闇にまぎれてエリザーが逃走してしまうと考えた保安官らは、ヘリコプターを出動させて彼の行方を捜索することにした。

ヘリコプターから撮影したカメラの映像には、上空からの街の様子が映っているが、最初はエリザーの姿を見つけられなかったようだ。しかし画面が赤外線カメラに切り替わると、大きな木の下にはっきりとエリザーの姿が捉えられ、「木の北側に捜索対象者を発見しました」と捜査員が無線で報告した。

エリザーは窪地になった場所に入り込み、傾斜になった部分にもたれかかるように寝そべっている。カメラがズームアウトして広範囲を映し出すと、大きな木を挟んで反対側に3人の捜査員の姿が確認できる。エリザーは見つかっていないと思っているようで、頭の後ろで手を組み、リラックスした様子で横になっていた。

その後、エリザーは暇を持て余すように両脇の土を両腕で動かすような動きを見せており、しばらくすると携帯電話で誰かと話し始めた。電話をしたまま、姿勢を低くして移動を開始したエリザーは駆け出し、転びながらも広い工事現場を走り抜けた。そして捜査員が近くにいない場所で再びフェンスを乗り越えて工事現場を出たエリザーだったが、無線でエリザーの逃走方向を聞いていた地上の捜査員が警察犬とともに駆けつけ、エリザーの身柄が拘束された。

エリザーは当て逃げ容疑や運転免許の停止・失効状態での運転、工事現場への不法侵入など、複数の容疑で逮捕・起訴された。

ヒルズボロ郡保安官事務所がヘリコプターから撮影した映像をSNSに公開すると、「なんておバカさんなんだ」「いい走りっぷりだね」「思わず笑っちゃったよ」などといった声が届き、多くのユーザーが苦笑していた。

ちなみに2022年12月にはイギリスで、牧草地に逃げてきた逃走犯が、牛の群れに追いかけられる様子を赤外線カメラが捉えていた

画像は『Fox News 2024年1月1日付「Florida man caught on video making ‘dirt angels’ while running from deputies on Christmas Eve」(Hillsborough County Sheriff’s Office)』『Metro 2022年12月7日付「Cows filmed herding man on the run into arms of the police at edge of field」(Picture: NPAS)』『The Mirror 2023年3月29日付「Incredible moment man hides just one foot away from officer on roof during police chase」(Image: Liverpool ECHO)』『Daily Star 2020年11月2日付「‘Dine and Dash’ woman flees through restaurant’s air vent – but crashes through ceiling」(Image: Twitter)』『Arrive Alive 2018年11月14日付X「Theft suspect hides overnight on business premises in Verulam」』のスクリーンショット、『Inside Edition 2023年10月4日公開 YouTube「Suspect Loses Wig While Running From Police in California」』のサムネイル
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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