佐々木の将来的なMLB挑戦は間違いないが、現時点では“時期早尚”とみられているようだ(C)Getty Images

 ロッテ佐々木朗希は今オフ、数少ない契約未更改で年を越した1人だ。昨年12月、ポスティングでのメジャー移籍を要望したと報じられたことと、「越年」が関係しているかどうかは定かではないものの、若き右腕の去就は国内外で今もなお、大きな話題となっている。

 ドミニカ共和国のニュースサイト『MOMENTODEPORTIVORD』は現地時間1月6日(日本時間7日)、佐々木の特集記事を配信した。その中で同メディアによる佐々木への見解を示している。

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 トピックでは、「すべての日本人選手が署名する標準契約では、フリーエージェントになるためには少なくとも9年の勤続年数を積む必要がある。その条件を満たす前にメジャーに行きたい場合は、いわゆる移籍システムに訴えなければならない」として、現状でのNPBからメジャー移籍までのプロセスに言及。

 その上で、日本国内の情報にも触れながら「ここ数週間、一部の日本のメディアは、高い評価を得ているロウキ・ササキが、2024年いっぱいでメジャーリーグに移籍させてくれるようクラブに要請したと主張しているが、それが実際に行われたという確証がないだけでなく、彼はまだ移籍する条件を満たしていない」と綴っている。

 また、佐々木のプロでの過去4シーズンの内容について「2022年に日本球界史上最年少で完全試合を達成したにもかかわらず、この22歳の右腕はまだ、怪我や、仕事量を厳しく制限されずにシーズンを終えたことがない」と振り返っている。

 他にも、25歳未満か、プロ6年未満の海外選手はマイナー契約しか結べない等の条件が取り決められている「25歳ルール」にも触れながら、同メディアは「この若い才能が将来MLBプレーする運命にあることは間違いないが、2025年シーズンにそれが実現するのは不可能に思える」と主張。続けて「彼が25歳になり、NPBでの経験を積んだ後の2027年シーズンに移籍することが最も理にかなっている」と論じている。

 佐々木のポテンシャルの高さを認めつつも、現時点でのMLB移籍が“時期早尚”であると報じている今回のトピック。だが、年が明けた現在も契約にまつわるさまざまな憶測なども伝えられている。怪物右腕の今オフの動向には引き続き、国内外から視線が注がれることとなりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

「彼はまだ条件を満たしていない」海外メディアが佐々木朗希のMLB挑戦を“時期早尚”と強調 ロッテでの実績不足も指摘